2024-03-01から1日間の記事一覧

「行き場ない怒り、悲しみに光」川口クルド問題でメディアの役割とは 地元女性メール全文(2024年3月1日『産経新聞』)

クルド人らによる騒ぎがあった市立医療センター周辺=昨年7月4日、埼玉県川口市(読者提供) 埼玉県川口市に住む30代の女性が制作したクルド人問題に関するメッセージ画像を産経ニュースで紹介したところ、女性から「市民の抱える行き場のない怒り、悲し…

リアル「ふてほど」岐南町長のセクハラ行為を暴いた職員たちの「自衛策」 トップの首に鈴を付ける難しさ(2024年3月1日『東京新聞』)

職員へのセクハラ行為を指摘されていた岐阜県岐南町の小島英雄町長が29日、辞職届を提出した。町が設置した第三者委員会は27日、セクハラのほかパワハラも日常的に行っていたとする報告書を公表。小島氏は直後に「一方的な内容」と反論したが、結局、「心が…

繰り返す「在日特権」論は100年前のドイツと同じ 社会保障の行き詰まりを「あいつらのせい」に転嫁(2024年3月1日『東京新聞』)

根強く繰り返される「在日特権」という言説。だが、税制面での特権について国税庁は2月28日、国会で「ない」と明言した。昨年11月には自民党の杉田水脈衆院議員が「実際には存在します」とX(旧ツイッター)に投稿するなど、保守系国会議員やネット右翼らの…

会計年度の任用 格差と矛盾の解消を急げ(2024年3月1日『信濃毎日新聞』-「社説」)

全国の自治体で、非正規職員の数が増えている。総務省のまとめでは2023年4月時点で74万人余に上り、職員のおよそ5人に1人が非正規である。 背景には、自治体の財政が厳しさを増す中、人件費を抑えつつ市民ニーズに応えるため非正規職員に頼らざるを…

ドラマと原作 問われる作家への敬意(2024年3月1日『信濃毎日新聞』-「社説」)

原作者の意思を尊重する原則を改めて徹底しなければならない。 日本テレビが制作したドラマ「セクシー田中さん」の原作者である漫画家芦原妃名子さんが、1月末に死去したことを巡る問題だ。 芦原さんはブログなどに、ドラマ制作過程で日テレ側と見解の相違…

特攻作戦(2024年3月1日『秋田魁新報』-「北斗星」)

太平洋戦争末期、日本は飛行機ごと敵艦に体当たりする特攻作戦を行った。鹿児島県の知覧(ちらん)飛行場からは400人を超える若者が出撃して命を落とした ▼現在、飛行場跡地の一角に立つ知覧特攻平和会館は特攻隊員の資料や写真などを通して平和や命の尊…

ふるさとの引力(2024年3月1日『山陰中央新報』-「明窓」)

2024年卒予定の大学生らを対象にした、新卒採用の合同企業説明会に訪れた学生たち=23年3月1日、東京都江東区 先日、家族で少し遠出して山口県周南市に出掛けた。徳山動物園でゾウを見た後、立ち寄った商業施設で一枚のポスターに目が留まった ▼<地方都市…

旅立ちの春(2024年3月1日『中国新聞』-「天風録)

きょうから3月。早い所では卒業式の高校もあるようだ。進学や就職で長年暮らした郷土を離れる若者もいるはず。新天地でつらい時には望郷の念に駆られたり、古里を思い奮起したりすることだろう 「郷愁の作家」と呼ばれた文人がいる。今月生誕120年を迎える木…

海、川のプラごみ 密集地で回収の仕組みを(2024年3月1日『山陽新聞』-「社説」)

瀬戸内海や川に大量にたまっているプラスチックごみをどうするか―。「海ごみ・プラごみ削減フォーラム」(岡山県主催、山陽新聞社など共催)が岡山市内であり、最前線で取り組む団体の活動報告やシンポジウムを通じて、プラごみの実態や対策の方向性が浮かび…

東日本大震災を知らない子たちに伝えたい 福島県双葉町出身の箏曲家・大川義秋 10日にコンサート(2024年3月1日『東京新聞』)

東日本大震災から13年-。福島県双葉町出身の箏曲家、大川義秋(28)が10日午後1時から多目的スペース「C-Lounge」(東京・内神田)で、「箏×手話歌チャリティコンサート」を開く。 大川は昨年、福島県内の小中学校をめぐり、語りと箏曲演奏で大震災を知ら…

「手話は言語」明確化 普及促進(2024年3月1日『読売新聞』)

府中市 条例改正へ 府中市は現行の「手話の普及及び障害者の意思疎通の促進に関する条例」(手話条例)を見直し、基本理念で手話が「言語」であることを明確にする。市は災害時を含め、聴覚障害者が必要な情報を取得し、円滑な意思疎通を図るための措置を講…

<パリへ駆けろ 3・3東京マラソン>①鈴木健吾 新型コロナ陽性から狂った歯車、再構築して最後の挑戦(2024年3月1日『東京新聞』)

東京マラソン(東京新聞など共催)が3月3日、東京都庁-東京駅前間の42.195キロで行われる。男子日本勢にとってはパリ五輪代表選考レースの最終戦で、残り1枠を懸けてトップ選手が火花を散らす。パリ切符を争う実力者4人を紹介する。 2022年の東京マラソンで…

「地震前のように訪問看護を受けていたら…」 震災2カ月、避難生活で体調崩した83歳夫が入院 妻も杖が手放せず(2024年3月1日『東京新聞』)

能登半島地震は3月1日で発生から2カ月。避難生活が長くなり、滞在先を転々とする中で孤立し、体調を悪化させる被災者が後を絶たない。古里に帰りたくても、戻れない現実。病院と避難所に離れ離れになった老夫婦の2カ月を追った。(飯塚大輝) 輪島から金沢に…

原発事故に故郷を奪われた18人の「痛み」 「戦後日本で繰り返されてきた横暴」への思いを189分の映画に(2024年3月1日『東京新聞』)

東京電力福島第1原発事故による帰還困難区域に焦点を当て、避難者の証言を記録したドキュメンタリー映画「津島 ―福島は語る・第二章―」が2日から公開される。原発事故被災者の声を拾い続けてきた監督の土井敏邦さん(71)は「故郷を奪われる痛みに思いをはせ…

教義の矛盾に気づいたら…17歳で精神が壊れた 宗教2世が苦しむ偏見や孤立 本当に難しいのは脱会後(2024年3月1日『東京新聞』)

2022年夏、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の信者の子による安倍晋三元首相銃撃事件を機に「宗教2世」の存在が注目を集めた。特定の宗教を信仰する親の下で育つ子の存在や生きづらさは長く社会で埋もれてきた問題だ。社会で孤立し、教団から離れても困難…

やはり証人喚問しかない? 政倫審で判明したのは「裏金の経緯を岸田文雄首相が把握していないこと」だけ(2024年3月1日『東京新聞』)

疑惑が取り沙汰された議員をただす政治倫理審査会(政倫審)に現職首相として初めて出席した岸田文雄首相は、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件について何を語ったのか。29日の衆院政倫審は注目を集める中で開かれたが、首相はこれまでの国会答弁を繰…

いい男だ。1987年、石川県の寺越友枝さんは息子の武志さん…(2024年3月1日『東京新聞』-「筆洗」)

いい男だ。1987年、石川県の寺越友枝さんは息子の武志さんと北朝鮮で24年ぶりに再会した際、そう思ったという ▼息子は13歳の時、志賀町から叔父2人と漁に出て日本海で行方不明に。87年に叔父の1人から届いた手紙で生存が分かり実現した、平壌での面会である …

学術会議と政府 文書の開示を速やかに(2024年3月1日『東京新聞』-「社説」)

菅義偉首相(当時)に日本学術会議会員への任命を拒否された学者らが、判断過程を記した公文書を開示しないのは違法だとして、東京地裁に提訴した。同会議は独立機関であり人事への政治介入は許されない。政府は裁判で争わず速やかに文書を開示すべきだ。 日…

最新研究で判明! “幸福度が高い企業”は社員の95%が月曜日に「出社したくてたまらない」らしい…何が違うの?(2024年3月1日『日刊ゲンダイ』)

人生100年時代の歩き方 あなたは?(C)日刊ゲンダイ 誰でも幸せになりたいと思うだろう。最近は科学的にもその正体が明らかになっているという。 ◇ ◇ ◇ 効率や利益を重視する拡大路線の経済は、環境の悪化や貧富の広がりなどをともなって、行き詰まってい…

大阪市が試算公表…大阪万博会期中やっぱり渋滞発生、原因はカジノ工事と丸かぶりのマヌケ(2024年3月1日『日刊ゲンダイ』)

アクセスルートは2本のみ(大阪・関西万博会場の夢洲)/(C)共同通信社 やっぱりだ。2025年大阪・関西万博について、大阪市が開催期間中に会場周辺で起きる交通渋滞の試算結果を初めて公表。会場最寄りの阪神高速「湾岸舞洲出口」が渋滞すると予測した。…

政治資金を巡るルールとマナー(2024年3月1日『佐賀新聞』-「有明抄」)

きのう、自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件で政治倫理審査会が開かれた。岸田文雄首相が出席したテレビ中継を見ながら、改めて「ルールとマナー」の違いについて考えた ◆ルールは決まりであり、破ると罰則がある。憲法で自由が保障されていると…

気は早いが大谷翔平の結婚は政府の少子化対策より効果が期待できる(2024年3月1日『サンケイスポーツ』-「甘口辛口」)

日本人女性との結婚を発表した大谷翔平 ■3月1日 とにかく驚いた。大リーガー、大谷翔平投手(29)が結婚を発表したニュースである。お相手は日本人女性という。全国が祝福ムードに包まれる中、「私がお嫁さんになりたかった」「うちの娘か孫をもらってほ…

給食で小1死亡 教訓が生かされていない(2024年3月1日『西日本新聞』-「社説」)

痛ましさに言葉を失う。多くの子どもが楽しみにしている給食時間に、あってはならない事故が起きた。 福岡県みやま市の小学1年男児が2月に亡くなった。給食のおかずに入っていたウズラの卵を喉に詰まらせ、窒息したとみられる。 市教育委員会によると、担任…

能登地震と万博/復旧の足かせなら開幕延期を(2024年3月1日『神戸新聞』-「社説」)

万博工事は佳境に(2023年12月) 犠牲者が240人を超えた能登半島地震は、元日の発生からきょうで2カ月となる。 発災直後は半島内の道路が寸断され、被災者救護や輸送路の確保が難航した。今も1万人以上が避難先で暮らし、水道の復旧や仮設住宅の…

コンビニの防犯 盲点なかったか検証を(2024年3月1日『北海道新聞』-「社説」)

札幌市北区のコンビニエンスストアで、店員が刃物で刺される事件が起きた。 運営会社の社員が死亡し、パート従業員2人が負傷した。 道警は、店近くの路上で凶器とみられる包丁を持っていた男を殺人未遂の疑いで現行犯逮捕した。 容疑者はパート従業員2人を相…

能登地震2カ月に関する社(論)説・コラム(2024年3月1日)

【震災13年 相次ぐ自然災害】被災地の連携強めて(2024年3月1日『福島民報』-「論説」) 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から11日で13年になる。有事への備えは万全か。県、市町村をはじめ県民一人一人が改めて点検する必要がある。国…

ビキニ水爆70年、地域壊す 現地で被ばく者追悼(2024年3月1日『共同通信』)

1日、マーシャル諸島の首都マジュロで開かれた、水爆実験70年の追悼式会場まで行進した住民ら(共同) 【マジュロ共同】南太平洋の島国マーシャル諸島のビキニ環礁で米軍が行った水爆実験から70年を迎えた1日、被ばくした高知市の漁船員遺族が参加し、…

成年後見を柔軟に使いやすく(2024年3月1日『日本経済新聞」-「社説」)

高齢者を支える仕組みを充実させたい 認知症の人らに代わって財産管理などをする成年後見制度について、小泉龍司法相が法制審議会に見直しを諮問した。2026年度までに関連法の改正を目指すという。 社会の高齢化で潜在的な需要は高まるとみられる。より使い…

米時間の10日夜に発表される米アカデミー賞の…(2024年3月1日『毎日新聞』-「余録」)

放射線測定器を使って第五福竜丸の船体を調べる大阪市立医科大学の西脇安博士(奥右)と妻のジェーンさん(手前)=静岡県焼津市で1954(昭和29)年3月17日、写真部員撮影 映画館に設置された「オッペンハイマー」の広告=米南部バージニア州で2023年8月5日…

ビキニ事件70年に関する社説・コラム(2024年3月1日)

ビキニ事件70年(2024年3月1日『高知新聞』-「小社会」) 20世紀の米国を代表する画家の1人にベン・シャーン(1898~1969年)がいる。世の不正や不条理をテーマにした作品で知られ、創作のため日本にも訪れている。 日本の美術館でも時折…