ビキニ水爆70年、地域壊す 現地で被ばく者追悼(2024年3月1日『共同通信』)

 1日、マーシャル諸島の首都マジュロで開かれた、水爆実験70年の追悼式会場まで行進した住民ら(共同)

 

 【マジュロ共同】南太平洋の島国マーシャル諸島ビキニ環礁で米軍が行った水爆実験から70年を迎えた1日、被ばくした高知市の漁船員遺族が参加し、追悼行事が首都マジュロで開かれた。

1946~58年に67回の核実験が行われた結果、深刻な汚染が残った実態が近年明らかに。ビキニに加え「死の灰」が降ったロンゲラップ環礁でも島民の帰還が実現せず、移住を容認する米国へ人口が流出、地域社会が壊れつつある。


 54年の水爆実験では周辺住民のほか、静岡県焼津市のマグロ漁船「第五福竜丸」の23人を含む日本の漁業者らも被ばくした。