2024-02-26から1日間の記事一覧

株価史上最高値 成長のスタートラインだ(2024年2月26日『熊本日日新聞』-「社説」)

株価が約34年ぶりの高値になったと言っても、どれだけの人に好景気の実感があるだろうか。日本経済は長い低迷のトンネルを抜けつつあるのかもしれないが、ようやく再生のスタートラインに立ったにすぎない。企業は賃上げや、さらなる生産性のアップに努めて…

政倫審(2024年2月26日)

政倫審開催へ 国会の権威にかかわる(2024年2月26日『山陰中央新報』-「論説」) 自民党政治資金パーティー裏金事件を受けた衆院の政治倫理審査会に関し、会談に臨む自民党の浜田靖一国対委員長(中央左)と立憲民主党の安住淳国対委員長(同右)ら…

「3.11」後生まれの宮城県内の小学6年生、6人に1人が東日本大震災の発生年月日正確に書けず(2024年2月26日『河北新報』)

河北新報は東日本大震災後に生まれた宮城県内の小学6年生を対象に震災の認知度を調査した。82・3%が発生年月日を「2011(平成23)年3月11日」と記述できた一方、正確に回答できなかった児童はおよそ6人に1人に当たる17・7%だった。震災…

地方政治とカネ 国政を反面教師に襟正せ(2024年2月26日『西日本新聞』-「社説」)

国民のひんしゅくを買った自民党派閥による政治資金の不正問題は、政治不信をまたも増幅させた。裏金や使途不明金の病根を絶つには、政治資金の流れを国民の目にさらす必要がある。 地方の政治家にも同じことが言える。知事や市町村長、県議、市町村議は国会…

三寒四温(2024年2月26日『』-「小社会」)

1週間ほど前は汗ばむ陽気だったのに、ここ数日は雨まじりの肌寒さが続いた。三寒四温。本来はシベリア高気圧からの寒風にさらされる中国北部や朝鮮半島の言葉らしいが、日本でもこの時季は寒暖を繰り返して春になるといわれる。 動物行動学の第一人者だった…

【少子化法案提出】負担の説明足りていない(2024年2月26日『高知新聞』-「社説」

政府が少子化対策関連法案を閣議決定し、衆院に提出した。高校生の年代まで児童手当を拡充することなどを柱に、少子化傾向の歯止めを目指す。 実現には子育て世代や若者の将来不安を払拭する必要があるが、裏付けとなる財源などに関して岸田政権の説明不足は…

「わが家のアイドル」の意外な反応(2024年2月26日『山陰中央新報』-「明窓」)

山陰中央新報の人気コーナー「わが家のアイドル」 本紙の宅配エリアは島根、鳥取両県に限定される。しかし、デジタル版の「Sデジ」になると、パソコンやスマートフォンなどを通じて、国内に限らず海外にも閲読エリアは広がる ▼先日、出雲市に住む知人から興…

政倫審開催へ 国会の権威にかかわる(2024年2月26日『山陰中央新報』-「論説」)

自民党政治資金パーティー裏金事件を受けた衆院の政治倫理審査会に関し、会談に臨む自民党の浜田靖一国対委員長(中央左)と立憲民主党の安住淳国対委員長(同右)ら=21日、国会 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡る国民の疑念を解消できるのか…

台湾からの黒船(2024年2月26日『中国新聞』-「天風録」)

スマートフォンから家電、車まで広く使われている半導体の売上高で、日本は世界シェアのほぼ半分を占めていた。1980年代の後半、列島がバブルに沸いていたころ。集積地の一つだった熊本県で工場を見学して、最先端の技術に触れたことがある ▲その後、日本の…

教員の心の病 実効性ある働き方改革を(2024年2月26日『中国新聞』-「社説」)

心の病で長期間の休みを取る教員が増えている。子どもの学ぶ環境を揺るがしかねない状況といえよう。 文部科学省の調査によると、2022年度に公立小中高校と特別支援学校で精神疾患を理由に休職した教員は6539人。2年連続で過去最多だった。精神疾患で1カ月以…

日本語を学ぶ子どもたち(2024年2月26日『山陽新聞』-「滴一滴」)

平日の午後5時すぎ。JR岡山駅にほど近いオフィスビルにある民間塾に、ランドセルを背負った子どもらが吸い込まれていく。この日集まったのは15人。全員が外国人だ ▼ひらがなやカタカナを読み書きする子がいる。プリントを解いていく子もいる。塾は岡山…

介護報酬の減額 訪問サービス 影響心配だ(2024年2月26日『山陽新聞』-「社説」)

介護事業所の収入に当たる介護報酬の2024年度改定で、訪問介護サービスの基本料が減額されることに、ヘルパーらが懸念を強めている。中小事業所を中心に「経営難は避けられない」との悲鳴が上がる。地域からの事業所撤退が相次げば、高齢者がサービスを…

医師の残業規制/救急医療への影響回避を(2024年2月26日『神戸新聞』-「社説」)

勤務医の残業時間を規制する「医師の働き方改革」が4月に実施されるのに伴い、救急医療が逼迫(ひっぱく)するのではとの懸念が高まっている。忙しい職場の労働時間を減らそうとすると、対応できる医師が実質的に減ってしまうためだ。混乱を避ける対策を急…

トロトラスト被害 今日に続く課題、検証せよ(2024年2月26日『信濃毎日新聞』-「社説」)

トロトラストとは、放射性物質を含む造影剤だ。1930年にドイツで開発され、日本では30~40年代を中心に、旧陸海軍病院などで使われていた。 有効性は高いが、肝臓や脾臓(ひぞう)に沈着し、内部被ばくによりがんなどを引き起こし問題となった。 76…

核のごみ処分 原発政策自体を問い直せ(2024年2月26日『信濃毎日新聞』-「社説」)

お金と引き換えに問題を地方に押し込めるやり方を続けていてよいのか。根本から考え直すべきだ。 原発から出る「核のごみ」の最終処分場選定調査で、北海道の寿都(すっつ)町と神恵内(かもえない)村で次の段階に進むことが可能との報告書案が示された。 処分…

「鍾馗(しょうき)様作り ことしは断念」(2024年2月26日『新潟日報』-「日報抄」)

「鍾馗(しょうき)様作り ことしは断念」。阿賀町で伝統行事を続けられない集落が相次いでいることを本紙で知った。そのご神体は男性のシンボルが誇張され、どこかユーモラスだ ▼阿賀路の集落は早春、競うように稲わらで大男を作り、豊作や子宝、無病息災を…

刑事手続き改正 デジタル化は人権配慮で(2024年2月26日『新潟日報』-「社説」)

「電子逮捕状」導入へ、IT化で2026年度にも 法務省案 電子逮捕状の導入など捜査機関側の効率化が図られる。一方で容疑者と弁護士のオンライン接見などは実現せず、不公平な改革との懸念が残る。 社会のデジタル化に対応した刑事手続きの見直しは必要だが、国…

中池見の盛り土撤去 湿地保全への理解さらに(2024年2月26日『』-「論説」)

鉄道建設・運輸施設整備支援機構は今春、ラムサール条約に登録されている敦賀市の中池見湿地の「後谷(うしろだに)」について、盛り土を撤去し湿地を復元する工事に着手する。北陸新幹線の深山トンネル工事で沢の水量が減った環境変化の代償として行う。湿…

首相が建てた墓(2024年2月26日『福島民報』-「あぶくま抄」)

東京の府中市にある都立多磨霊園は、東京ドーム27個分という広大な公園墓地だ。教科書に出てくるような政財界人や学者など、名だたる人物も眠っている 都立多磨霊園 ▼1936(昭和11)年の二・二六事件で、反乱兵士に殺害された二本松市出身の警察官・…

真摯に(2024年2月26日『しんぶん赤旗』-「潮流」)

岸田首相が「政治とカネ」の問題をめぐる国会論戦で「真摯(しんし)」という言葉を連発しています。いわく「真摯に反省する」「真摯に向き合わなければならない」等々 ▼『広辞苑』によれば「まじめでひたむきなさま」。実態とのあまりの乖離(かいり)に噴…

欠陥機オスプレイ(2024年2月26日『しんぶん赤旗』-「主張」)

飛行再開許さず撤去こそ必要 米軍の垂直離着陸機オスプレイに、墜落につながる機器の不具合などが次々と露呈しています。米海兵隊のMV22オスプレイが配備されている沖縄では、地元紙が社説で「もはや飛行はあり得ぬ」(沖縄タイムス22日付)、「飛行停…

「南極にホッキョクグマはいますか?」(2024年2月26日『山形新聞』-「談話室」)

▼▽「南極にホッキョクグマはいますか?」。子どもらしい素直な疑問に、日本から約1万4千キロ離れた極地でカメラの前に立つ本紙記者の表情が緩んだ。今月4日、山形と南極を結んで行われた生配信での一こまである。 ▼▽日本新聞協会の代表として南極観測隊に同…

部活動の地域移行、進む鶴岡 主役は生徒、徹底し貫け(2024年2月26日『山形新聞』-「社説」)

休日の部活動指導を地元クラブなどに委託する「地域移行」が全国の公立中学校で進められている。本県でも県教委が改革ガイドラインを作成し、各市町村教委が取り組んでいる。鶴岡市では本年度、すべての中学校で実践がスタート、順調な移行ぶりが目を引く。…

スーパー撤退 「買い物弱者」防ぎたい(2024年2月26日『北海道新聞』-「社説」

大手総合スーパー、イトーヨーカドーの道内全6店舗が来年にかけ撤退することを表明した。 このうち4店舗は譲渡先が決まったが、北見店は閉店し、札幌・福住店は今も交渉中という。 ヨーカドーを含むセブン&アイグループでは稼ぎ頭のコンビニ投資を優先し、…

能登半島地震8週間 1万人超が避難所で暮らす 支援継続が課題に(2024年2月26日『NHKニュース』)

令和6年能登半島地震 最大で震度7の揺れを観測した能登半島地震から26日で8週間です。今も1万人を超える人たちが避難所で暮らしていて、支援をどう継続していくかが課題となっています。 石川県内では、能登地方を中心に建物やインフラの被害が相次ぎ、2月22…

衆院政倫審 野党“公開を” 自民 議員の傍聴認める案で調整か(2024年2月26日『NHKニュース』)

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題を受け、今週開かれる見通しの衆議院政治倫理審査会について、野党側は「国民に対する説明の場だ」として、公開するよう求めています。自民党内には、議員の傍聴を認める案が出ていて、調整が行われるものとみ…

口唇口蓋裂 治療は続いても支援「18歳打ち切り」が変わる? 厚労省が年齢延長を検討 他の疾病も調査(2024年2月26日『東京新聞』)

生まれつき上唇(くちびる)や上顎(あご)が裂けている「口唇口蓋裂」患者の多くが、治療継続中でも18歳以降は医療費支援が打ち切られる問題を巡り、厚生労働省が支援の対象年齢を引き上げる検討を始めたことが分かった。同省は、他にも18歳以降の医療費支…

港から漁船が出せない…能登半島地震で「隆起」 漁業に大打撃の現状は? 各地の新旧衛星写真も(2024年2月26日『東京新聞』)

能登半島地震の影響で、半島の北側から西側にかけた沿岸部は、地盤が最大約4メートル隆起した。漁港は水深が浅くなったり干上がったりして、船を出せなくなった漁師も少なくない。一帯の石川県漁協支所が扱う販売額は県全体の4割近くに上るとみられ、操業停…

米作家、チャンドラーのハードボイルド小説の名作『さらば愛し…(2024年2月26日『東京新聞』ー「筆洗』)

米作家、チャンドラーのハードボイルド小説の名作『さらば愛しき女よ』。原書の中にこんな表現があった。「high pillow」 ▼直訳すれば、高い枕。うん?となる。探偵マーロウと警部補の宝石強盗団をめぐる会話の中に出てくる ▼村上春樹さんの翻訳による『さよ…

NHK議事録 経営委への不信が募る(2024年2月26日『東京新聞』-「社説」)

かんぽ生命保険の不正販売報道を巡り、NHKの経営委員会が当時の会長を厳重注意した議事の録音データを開示するよう東京地裁が命じた。放送法は経営委による個別番組への介入を禁じる。NHK側は速やかにデータを開示し、全貌を明らかにすべきだ。 NHKは2018年…