2024-04-09から1日間の記事一覧

少子化対策法案審議 最大の危機 本気の議論を(2024年4月9日『琉球新報』-「社説」)

「少子化は、我が国が直面する、最大の危機である」―。政府が昨年12月22日に閣議決定した「こども未来戦略」の「基本的考え方」の冒頭である。少子化対策関連法案の実質審議が衆議院で始まっている。「最大の危機」を回避する本気度が、政治にも国民にも問わ…

CO2の海外貯留 矛盾を押しつける発想だ(2024年4月9日『信濃毎日新聞』-「社説」)

脱炭素対策として、日本のエネルギー企業や商社などが、排出した二酸化炭素(CO2)を輸出し、海外で処理する構想を相次いで打ち出している。ここ数年で急増し、少なくとも13件に上るという。 いずれも前提にしているのは、火力発電所などの排出ガス中か…

国産旅客機開発 現実的な戦略がなければ(2024年4月9日『信濃毎日新聞』-「社説」)

経済産業省が2035年以降をめどに国産旅客機の開発を目指す新たな戦略を作った。 航空分野の脱炭素化に向け、ジェットエンジンを使うジェット機ではなく、水素や電気を動力とする次世代旅客機を想定している。約10年にわたり、官民で5兆円程度を投資す…

壁(2024年4月9日『福島民報』-「あぶくま抄」)

個性、肩書、社会的地位…。普段身にまとう存在の証しが揺らぎ出す。あなたは一体何者で、どこに向かうのか―。今年生誕100年を迎えた作家・安部公房の作品は、静かに問いかける ▼芥川賞を受けた「壁」の主人公はある朝、自分の名前を失ったことに気付く。…

子どもの交通安全/注意点を繰り返し教えよう(2024年4月9日『福島民友新聞』-「社説」)

小学校などの入学シーズンに合わせた春の全国交通安全運動が、「挙げる手をやさしく見守る横断歩道」をスローガンに15日まで展開されている。子どもが交通事故に遭わずに元気に過ごせるかどうかは、子どもよりもむしろ、大人が何をするかにかかっているこ…

家計への逆風は切実(2024年4月9日『山形新聞』-「談話室」)

▼▽高級ウイスキーとはいえ1本36万円の時代が来てしまった。サントリーの「山崎25年」(700ミリリットル)は4月から20万円の値上げ。生産量が限られた「幻のボトル」ではあるが、見つけたとしても、まず手が届かない。 ▼▽岸田文雄首相はその円熟した香味を知…

台湾大地震 支援の恩返し、日本から(2024年4月9日『山形新聞』-「社説」)

台湾で震度6強の地震が発生し、東部の花蓮などで建物が倒壊して死傷者が出ている。これまでに確認された死者は13人、負傷者は約1100人に上る。今も行方不明者の捜索が続いている。 日本は台湾と正式な外交関係がないが、過去の震災で互いに助け合い、絆を強…

ガザ戦闘半年 国際社会、停戦へ圧力を(2024年4月9日『秋田魁新報』-「社説」)

パレスチナ自治区ガザでのイスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘は、昨年10月に始まってから半年を経過した。戦闘終結の兆しは依然として見えず、犠牲者が増え続けている。 イスラエルはガザ北部を掌握した後に南部にも地上侵攻。その間、病院なども攻撃…

同性パートナーも対象と通知 犯罪被害者給付金で公安委員長(2024年4月9日)

松村祥史国家公安委員長 松村祥史国家公安委員長は9日の参院内閣委員会で、同性パートナーが「犯罪被害者給付金」の支給対象に該当し得るとした最高裁判決を受け、警察庁が各都道府県警に対応を求める通知を出したと明らかにした。死亡した被害者と同性であ…

天皇陛下がシルクハット手に明治神宮へ 明治天皇の后・昭憲皇太后110年祭にあたり参拝(2024年4月9日)

FNNプライムオンライン 天皇陛下は9日午前、明治天皇の后・昭憲皇太后が亡くなって110年を迎えるにあたり、明治神宮を参拝された。 【画像】右手に傘左手にシルクハットを持ち参拝されて天皇陛下 皇后さまと上皇ご夫妻もご参拝 午前9時半頃、陛下は東京・渋…

「くたばれ」はやめて!阪神球団が観戦マナー遵守をお願い、能見篤史氏は「全ての選手に愛のある声援を」(2024年4月9日)

阪神甲子園球場 阪神は9日、甲子園開幕となる広島戦を前に球団公式Xで「観戦マナーに関するお願い」を掲出した。 【写真】昨年の巨人戦でも「観戦マナー」についてのメッセージが大型ビジョンに表示された 「今シーズンもご来場のお客さまひとりひとりが観…

過労死した妻の「労災遺族年金」もらえず…男性だけ年齢制限は「違憲だ」夫が提訴(2024年4月9日)

原告の男性(2024年4月9日) 労災保険の遺族補償年金の受給について、妻は年齢不問なのに、夫には妻の死亡時55歳以上という年齢要件を課した労災保険法の規定は、法の下の平等を定めた憲法14条1項に反し、違憲だとして、東京都の男性(54歳)が4月9日、国を…

「知れば知るほどひどい奴」北海道庁の幹部が “パワハラ議員” への説明で「東京出張」年70回の理不尽…議員辞職を求める声も(2024年4月9日)

写真:アフロ 自民党・長谷川岳参院議員(北海道選挙区)の “パワハラ” が続々と明るみに出てきている。 【写真あり】吉幾三が公開したCAの告発状 4月8日には、北海道庁の幹部職員4人が、説明のため、東京の長谷川氏の事務所などに出張した回数が、2023年の1…

紅麹健康被害 死亡5人のうち70代が3人 90代が1人 3人には既往歴あり 厚労省(2024年4月9日『TBSニュース』)

小林製薬の「紅麹」の成分を含むサプリメントを摂取した人に健康被害が出ている問題で、厚生労働省は小林製薬から報告があった死亡した5人について年齢や性別を初めて明らかにし、70代が3人、90代が1人、残る1人は不明だと発表しました。 小林製薬の「紅麹」…

機能性表示食品制度 外部の専門家検討会立ち上げへ 消費者庁(2024年4月9日『NHKニュース』)

医療・健康 「小林製薬」が機能性表示食品として届け出ていたサプリメントを摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題を受け、消費者庁は機能性表示食品制度のあり方について、外部の専門家による検討会を立ち上げることを決めました。 これは9日開かれた衆…

機能性表示食品制度 外部の専門家検討会立ち上げへ 消費者庁(2024年4月9日『NHKニュース』)

医療・健康 「小林製薬」が機能性表示食品として届け出ていたサプリメントを摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題を受け、消費者庁は機能性表示食品制度のあり方について、外部の専門家による検討会を立ち上げることを決めました。 これは9日開かれた衆…

【全文掲載】大谷翔平 水原氏不在の影響について言及(2024年4月9日『NHKニュース』)

大谷翔平 大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手が8日、専属通訳を務めていた水原一平氏の違法賭博をめぐる問題の影響について先月、声明を発表して以来、初めて報道陣の質問に答えました。記事後半では大谷選手の報道関係者への【一問一答】をお伝えしていま…

岸田自民「車座対話」は身内のみのアリバイ集会 茂木幹事長“口だけ謝罪”威圧感に参加者委縮(2024年4月9日)

和気あいあい(熊本市の車座対話。自民党の地方組織にあいさつする岸田首相)/(C)共同通信社 裏金事件をきっかけに、岸田首相が始めた車座対話集会。もともとは、地方の首長が住民参加者とひざ詰めで意見交換するものだが、岸田首相は不人気回復策として…

小池都知事「元側近」の爆弾告発「私は学歴詐称疑惑の“隠蔽工作”に手を貸してしまった」(2024年4月9日)

小池氏は無言を貫くのか ©時事通信社 7月に都知事選挙を控える小池百合子氏は、3月末に議会で、過去最大約8兆5千億円の予算を成立させ、3期目に挑戦するとみられている。 【画像】「私は学歴詐称疑惑の“隠蔽工作”に手を貸してしまった」爆弾告発をした小池都…

子育て支援金の年収別徴収金額を公表 年収200万円だと月350円、年収600万円以上で月1000円超に(2024年4月9日『FNNプライムオンライン(フジテレビ系)』)

政府は9日、少子化対策の財源として公的医療保険に上乗せして徴収する「子ども・子育て支援金」について、2021年度実績の総報酬を元に機械的に計算した、被用者の年収別徴収金額を公表した。 【画像】子育て支援金の使い道はコチラ 制度が整い支援金の総額が…

子育て支援金、年収600万円なら月1000円負担…800万円なら1350円(2024年4月9日)

こども家庭庁 こども家庭庁は9日午前、「次元の異なる少子化対策」の財源に充てるため、公的医療保険料に上乗せして徴収する「支援金」について、被用者保険の年収別負担額を衆院特別委員会理事会に提出した。年収600万円の被保険者の場合、2028年度…

食べるか、食べないか(2024年4月9日『佐賀新聞』-「有明抄」)

小津映画の父親役や「男はつらいよ」の御前さまを演じた名優、笠智衆さんが80代半ばのころ、テレビのプロデューサーが自宅を訪ねてきた。ドラマ出演が決まったあいさつに、とれたてのタイを届けたのである ◆「これはこれは何よりのものを」と笠さんは喜ん…

飯塚車いすテニス 「共生社会」定着への40年(2024年4月9日『西日本新聞』-「社説」)

飯塚国際車いすテニス大会が、きょうから14日まで福岡県飯塚市で開かれる。第40回の節目を迎えた。 この間、たくさんの市民が競技運営を支える「イイヅカ方式」は高く評価され、世界四大大会に次ぐスーパーシリーズとなった。優勝者には天皇杯、皇后杯が贈ら…

【防衛装備品輸出】国会関与の仕組みが必要(2024年4月9日『高知新聞』-「社説」)

防衛装備品の輸出「国主導」で推進、国家安保戦略に明記へ 安全保障政策の転換で、平和国家のありようが変容している。政府は殺傷能力のある武器を含めた防衛装備品の輸出拡大を狙う。しかし、国民への説明や議論は乏しい。国会が関与してチェックする仕組み…

学びを止めるな(2024年4月9日『中国新聞』-「天風録」)

手帳を開き、きょうが元日から100日目に当たると気付いた。ということは、能登半島地震からも100日を数える。明くる年に期待を込め、求めた日記帳が、心ならずも被災日記に転じてしまった人々の胸中を察する ▲腹をくくった人もいる。最大震度7の揺れが襲った…

植田日銀総裁1年 物価安定の使命忘れるな(2024年4月9日『中国新聞』-「社説」)

2%の物価上昇は定着するか?期待形成から2%の物価上昇を考える . 日銀の植田和男総裁がきょう、就任1年を迎えた。 派手な政策をバズーカ砲のように打ち上げた黒田東彦(はるひこ)前総裁とは違い、当初は学者出身の、地味に見える力量を疑問視する声もあった…

大麻汚染が最多 違法性やリスクの啓発を(2024年4月9日『山陽新聞』-「社説」)

2023年に大麻取締法違反や大麻に関する麻薬特例法違反容疑で、全国の警察が摘発したのは6482人に上ることが警察庁のまとめで分かった。前年から1140人増え、統計のある1958年以降で過去最多となり、初めて覚醒剤関連の摘発者を上回った=グ…

高裁判事の罷免/弾劾裁判の在り方議論を(2024年4月9日『神戸新聞』-「社説」)

SNS投稿で岡口基一裁判官が罷免 “表現の自由”どこまで? 交流サイト(SNS)への投稿で殺人事件の被害者遺族を中傷したなどとして、国会議員で構成する裁判官弾劾裁判所は岡口基一・仙台高裁判事を罷免する判決を言い渡した。戦後8人目となる。 弾劾裁判…

入学シーズン 子どもの安全を守りたい(2024年4月9日『新潟日報』-「社説」)

入学式や新学期を迎え、多くの子どもが希望に胸を膨らませている。学校で友人と楽しい時間を過ごしてほしい。 交通事故、いじめといった悲しい事態に遭わないように、子どもの安全と安心を、学校をはじめ地域ぐるみで守りたい。 県内全649小中学校の入学…

議員バッジ多額の公費 時代に合わぬ(2024年4月9日『福井新聞』-「論説」)

議員バッジ」金価格高騰で見直し進む… 国会議員や地方議員の襟元に光る議員バッジ。全国47都道府県議会のうち7割近くが、議員が当選するたびに新品を無償支給している実態が明らかになった。辞めた後に返却しなくてよい議会も多く、他人に譲渡することを…