「のと鉄道」全線で運行再開 復興願い、出発式 能登半島地震(2024年4月6日『毎日新聞』)

全線で運行を再開し、穴水駅を出発するのと鉄道の始発列車。能登半島地震で被災し、一部区間で再開ができていなかった=石川県穴水町で2024年4月6日午前6時12分、深尾昭寛撮影

全線で運行を再開し、穴水駅を出発するのと鉄道の始発列車。能登半島地震で被災し、一部区間で再開ができていなかった=石川県穴水町で2024年4月6日午前6時12分、深尾昭寛撮影
 

 石川県の穴水駅穴水町)―七尾駅七尾市)を結ぶ第三セクターのと鉄道」が6日、全線で運行を再開した。能登半島地震で被災し、地元住民らが復旧を待ち望んでいた。

 穴水駅ではこの日の早朝、出発式があった。復興への願いを込めた「がんばろう能登」のヘッドマークを掲げた午前6時12分発の始発列車が、人々に見送られて駅を後にした。

 のと鉄道は今回の地震でレールが損傷したり土砂が流れ込んだりして、全線運休を余儀なくされた。2月15日に先行して、七尾―能登中島七尾市)間で運行を再開していた。

 当面は能登中島―穴水間は速度を抑えて運転するため、通常ダイヤ(1日34本・17往復)より少ない28本・14往復の臨時ダイヤで運行する。【深尾昭寛】