東大の推薦入試制度が悠仁さまに有利に働きそうな理由… 足切りリスクが少ない農学部が確実【秋篠宮家の学校選び #5】(2024年3月9日)

日刊ゲンダイDIGITAL

秋篠宮家の学校選び】#5  推薦入試(学校推薦型選抜)による東大進学が最有力視されている悠仁さま。文Ⅰ~Ⅲ・理Ⅰ~Ⅲを受験する一般入試と違い、推薦は学部が募集する形をとっている。トンボの研究に熱心な悠仁さまが東大を選んだ場合、農学部を目指すのがほぼ確実。同学部には応用昆虫学研究室があるからだ。

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農学部なら悠仁さまにとっては、非常に有利ではないか。皇室という立場と関係なく合格する確率が高い」と予想するのは個別指導塾の経営者。この経営者は難関大の推薦を目指す生徒の指導も行っているが、農学部については「東大の他の学部に比べ人気がなく狙い目」と話す。

 東大農学部の推薦入試の募集人数は「10人程度」となっている。理学部も同じ10人だが、志願者数は農学部よりずっと多い。ここ3年で比較すると、22年農13人理28人、23年農21人理48人、24年農16人理40人となっている。農学部のほうがハードルはだいぶ低そうだが、楽勝というわけにはいかない。東大が推薦制度を導入してから9回の選抜が行われているが、農学部の合格者数が募集人数に達したことは一度もないのだ。今年の合格者は4人だった。

偏差値とは全く異なる“実力”

「つまり相対評価ではなく、絶対評価で合格者を決めているということです。ただ、合格ラインをクリアしている志願者が増えすぎると足切りが行われる。農学部の場合、そうした心配が少ないのがメリット」と前出の塾経営者は強調する。

「本人の実力さえ伴っていれば、合格できる」というのだ。ここでいう実力とは、偏差値とはまったく違う。「研究者としての素養を持っているかどうかが大切」と話すのは推薦制度の導入に関わった東大の理系教授。

「正直、そうした学生が減っている。勉強はできても、その先の伸びしろがない。意欲的な学生を掘り起こすためにこの制度は始まった」

 こう説明する同教授は「その点、皇室にはひとつのことを極める意識が高い方が多く、この制度にマッチしている気がする」という。上皇はハゼ研究の世界的権威として知られ、新種も発見。30編もの論文を発表している。悠仁さまの父・秋篠宮さまも家禽類の研究で博士号を取得している。 「悠仁さまのトンボに関する論文を見る限り、ご祖父やお父上と似たタイプなのだと思います」  教授同士で、もし悠仁さまが東大に来られたらどうなるか、話題にのぼることがあるという。

「警備が大変とはいえ、施設も充実している東大だからこそ対応できるのではという意見が多い。予算が問題ですが」  東大の年間予算は約2600億円。国内の大学では圧倒的だが、世界では見劣りする。トップの米スタンフォード大は1兆3000億円だ。もし、悠仁さまが東大に入学すれば、これまで以上に費用がかさむことになる。将来天皇になられる方である。すべてが秘密裏に進み、大切な議論が後回しになっていることが一番の問題ではないだろうか。

(田中幾太郎/ジャーナリスト)