【秋篠宮家の学校選び】#4 「すでにAO入試(総合型選抜)がそうであるように今後の大学受験は推薦が主流になってくる。悠仁さまが東大の推薦入学を目指すのは時流にマッチし何ら違和感はない。当然の権利」と大手予備校の幹部。
「その動きから見て綿密に東大への道が計算されている。精通したアドバイザーがいるのは間違いない」と話す。
【連載第一回はこちら】悠仁さま“トンボの論文”で東大推薦入学に動き出す…「手助けする人がいるのは公平か」の指摘
この予備校幹部が舌を巻くのは悠仁さまの学校選びだ。中学進学で最有力候補に浮上していた渋谷教育学園渋谷(渋渋)は最も東大推薦に強い中高一貫共学校だ。今年の推薦による東大合格者は全部で91人。うち3人(法1、工2)が渋渋から。16年にこの制度がスタートしてから9回目になるが、そのすべてで合格者を出している。
「姉妹校の渋谷教育学園幕張も高い実績を残している。両校で学園長を務める田村哲夫氏は受験界のレジェンド。推薦合格のためのノウハウが構築されている」(同)
だが、悠仁さまは結局、通っていたお茶の水女子大付属小学校から同中学に内部進学。ちょうどその頃、秋篠宮家は長女・眞子さんの婚約以降に次々に出てくる小室家のトラブルに頭を悩ませていた。
「どう見られているか無関心だった秋篠宮さまが急に世間の目を気にするようになった」と宮内庁OBは振り返る。さらに悠仁さまの進学問題でバッシングを受ければ、収拾がつかなくなると心配したのだという。
「学生時代の秋篠宮さまは軽井沢で自由気ままにドライブを楽しみ、好奇の目にさらされることも少なくなかったが、ご本人はまったく気にしなかった。それでも済んできたために逆境に置かれた時の免疫がなく、小室さん問題では必要以上に敏感になってしまった」
その犠牲になったのが悠仁さまだと宮内庁OBは指摘。渋渋→東大推薦のプランはあきらめるしかなかった。「かつての秋篠宮さまなら周囲を気にせず、悠仁さまが第1志望の大学に入れるように最善の策をとられたに違いない」と残念がる。 ただ、悠仁さまが高校から入学した筑波大付属も東大推薦を目指すのなら「相当期待できる選択」だと前出の予備校幹部は話す。
渋渋ほどではないが、筑付高もコンスタントに東大推薦の合格者を出している。今年は2人(工1、理1)だった。 「実は一般入試より推薦のほうがハードルが高い。高校在学中の論文や科学オリンピックなどでの好成績が必要になってくるのですが、これをクリアできる受験者は非常に限られている」(同)
■カギを握る「トンボ論文」の評価
悠仁さまの場合は昨年11月に国立科学博物館の学術出版物に発表したトンボ論文の評価次第。
「赤坂御用地のトンボを自らの足で時間をかけて調査したもので非常に質が高い」と東大の理系教授は太鼓判を押す。 「あとは秋篠宮家の判断。無理に東大に入れたという印象を持たれるのを恐れるかどうかで進路は決まってくる」(宮内庁OB) 悠仁さま自身がどう考えているのか気になるところだ。
(田中幾太郎/ジャーナリスト)