参院政治倫理審査会は8日、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、同党の参院議員ら32人に対する審査の開催を全会一致で議決した
。32人に出欠の意向確認書を送付し、12日午前11時までに回答を求める。審査は早ければ来週後半に行われる。
対象者は政治資金収支報告書に不記載のあった安倍、二階両派の参院議員31人と、在宅起訴されて自民を離党した大野泰正議員。出席要請に強制力はなく、対象者の対応が焦点となる。このうち安倍派の世耕弘成前参院幹事長と西田昌司氏は既に出席する意向を示している。
立憲民主党など野党が32人の審査を申し立て、公開での弁明と質疑を求めている。同党の泉健太代表は8日の記者会見で「全会一致なのだから、全員出席は当然だ。公開しかあり得ない」と強調した。