自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、参議院は議員の弁明と質疑を行う政治倫理審査会を来週後半に開くことを検討しています。自民党では、出席の意向を示している世耕前参議院幹事長以外の安倍派幹部の出席も必要だという意見が出ていて、調整が行われる見通しです。
今回の問題で参議院の政治倫理審査会は8日、議員の弁明と質疑を行うことを全会一致で決めました。
審査会は、来週後半の開催を検討していて、立憲民主党など野党4党が求める32人に対し、出席するかどうかや公開の在り方の確認を進めています。
自民党は安倍派の
▽世耕前参議院幹事長と
▽西田昌司参議院議員が出席して、報道機関に公開する意向を示しました。
世耕氏は「私の知りうるかぎり、皆さんが疑問に思っている派閥の中での意思決定の過程を話したい」と述べました。
ただ、自民党では衆議院の審査会には、6人が出席したことから、参議院でも世耕氏以外の安倍派幹部の出席も必要だという意見が出ていて、調整が行われる見通しです。
これに対し野党側は、立憲民主党の泉代表が「全員出席は当然であり、自民党からも改めて出席するよう求めてもらいたい」と述べるなど、あくまで32人全員の出席と公開を求めていくことにしています。
