滋賀 甲賀「田村まつり」 豆を川に落として厄払う(2024年2月20日『NHKニュース』)

 

滋賀県甲賀市の神社で、およそ1200年の歴史があるとされる厄よけの祭り「田村まつり」が行われました。

この祭りは、甲賀市土山町にある田村神社に伝わるもので、平安時代に疫病や凶作に苦しむ人たちを救おうと、三日三晩にわたり神社で祈とうを続けたところ、災いが収まったという言い伝えが起源とされています。

祭りは毎年2月17日から3日間行われ、参拝者は年齢と同じ数の豆を川に落として厄をはらう「福豆落とし」を行います。

豆を買い求めた参拝者は、境内を流れる御手洗川にかけられた高さ5メートルほどの橋の上から豆を落として、ことし1年の無事を願っていました。

野洲市の40代の女性は「去年は病気になりましたが、無事に仕事に復帰できました。これからも仕事をしながら家族と元気に過ごせることを願って豆を落としました」と話していました。

田村神社の田村英治宮司は「参拝に来られた方が健やかに暮らせることを願っています」と話していました。