4年ぶり復活に「どうもすいません」 コロナ禍の休館でパワーアップした「ねぎし三平堂」が13日に開館(2024年4月10日『東京新聞』)

 
 落語家の初代林家三平さんの歩みを伝える「ねぎし三平堂」(東京都台東区根岸2)が13日、4年ぶりに復活する。新型コロナウイルス禍での休館中に所蔵品を整理し、若い世代向けに解説文を添えるなど展示を充実。人気を博すきっかけとなった文化放送のラジオ番組に司会として出演した際の写真は初公開となる。

◆初代・林家三平のネタ帳や初公開写真など3000点

報道陣に公開された初代・林家三平の記念館「ねぎし三平堂」の館内=いずれも東京都台東区で

報道陣に公開された初代・林家三平の記念館「ねぎし三平堂」の館内=いずれも東京都台東区

 落語家としての始まり、真打ち時代などと時系列に資料を並べ、ポスターやネタ帳などの資料約3000点を展示。妻・海老名香葉子さん(90)の出版した本などを並べたコーナーも新設した。
再開される「ねぎし三平堂」で報道陣の質問に答える海老名香葉子さん

再開される「ねぎし三平堂」で報道陣の質問に答える海老名香葉子さん

 10日にあった報道陣向けの内覧会で、海老名さんは「笑わせるって楽しいこと、笑うっていいことだと知ってもらえれば」と来場を呼びかけた。来年は初代三平さんの生誕100年。企画展の予定も。息子で堂長の2代目林家三平さん(53)は「来年に向けて頑張りますので、どうもすいません」と、先代のギャグのポーズで笑いを誘った。
再開される「ねぎし三平堂」で初代・林家三平のポーズをとる林家三平さん

再開される「ねぎし三平堂」で初代・林家三平のポーズをとる林家三平さん

 JR鶯谷駅北口から徒歩5分。開館は毎週水曜と日曜の午前11時~午後4時。入場料は1000円(小学生500円)。大型連休中の4月28、29日、5月1、3日~6日は開館する。