【ソウル時事】10日に投票が行われた韓国総選挙(定数300、任期4年)は、開票作業に入った。KBSテレビによると、午後11時45分時点(開票率65.39%)で、保守系与党「国民の力」が92選挙区、革新系最大野党「共に民主党」が159選挙区でそれぞれリード。共に民主党が過半数を大幅に超える勢いで、与党惨敗の公算が大きくなっている。
改選前議席は与党が114、共に民主党が156。このままの勢いで開票が進めば、政権・与党と国会の「ねじれ」は解消できない。
開票に先立ち、KBSが出口調査に基づき、与党惨敗の予測を伝えると、国民の力トップの韓東勲・非常対策委員長は「最善を尽くしたが、出口調査の結果にはがっかりした」と語った。
総選挙は2022年5月に発足した尹錫悦政権の「中間評価」という位置付け。野党側が大幅に議席を伸ばせば、支持率が3割台と低迷する尹政権の求心力低下は避けられない。関係改善を基調とした対日外交にも影響する可能性がある。
韓国総選挙、与党が惨敗へ 「大統領弾劾」ライン割れも、尹政権に打撃(2024年4月10日『産経新聞』)
【ソウル=時吉達也】韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権に対する中間評価と位置づけられる総選挙(定数300、任期4年)の投票が10日、行われた。KBS放送は、地上波3社による共同出口調査の結果を基に、革新系最大野党「共に民主党」が過半数の議席を獲得して第1党を維持するとの予測を発表。与党「国民の力」は予想議席が87~105議席にとどまり、惨敗する見通しだ。
野党側が議席の過半数を占める現在の「ねじれ」状態が解消され、尹政権の運営安定化につながるかが焦点だった。尹氏は今後も厳しい国政運営を迫られる結果になり、5年間の大統領任期の折り返しを前に早くもレームダック(死に体)に陥る公算が大きくなっている。
KBSは、共に民主党が178~196議席、革新系新党「祖国革新党」が12~14議席を獲得するとの予測を示した。革新系野党勢力が、大統領の弾劾訴追が可能となる議席の3分の2(200議席)を獲得する可能性もある。この場合、憲法改正案も可決できるようになる。
投票率(暫定)は67・0%で、前回総選挙の66・2%から0・8ポイント増加した。
前回2020年4月の総選挙では、当時の文在寅(ムン・ジェイン)政権の新型コロナウイルス対応が評価され、与党だった共に民主党が系列政党を含め全体の5分の3となる180議席を獲得して圧勝した。一方、21年以降は大統領選(22年3月)や統一地方選(同6月)などの主要選挙で、保守系の連勝が続いてきた。
現有議席は系列政党を含め、共に民主党が156議席、国民の力が114議席だった。
韓国総選挙は尹錫悦政権の保守系与党が過半数を割り込む予測…「与党惨敗、野党圧勝」の報道も(2024年4月10日『読売新聞』)
【ソウル=依田和彩】
韓国のテレビ3社の出口調査によると、共に民主党が178~196議席(比例代表用の姉妹政党を含む)、保守系与党「国民の力」が87~105議席(同)を獲得するとみられる。
この後、開票作業が進められ、11日未明にも大勢が判明する見通しだ。
【ソウル=依田和彩】韓国国会の総選挙(定数300、一院制)は10日、投開票が行われた。韓国メディアは出口調査を基に、任期3年を残す
選挙戦では小選挙区254議席、比例代表46議席を争った。韓国KBSテレビは出口調査を基に、国民の力は87~105議席(比例代表用の姉妹政党を含む)、左派系最大野党「共に民主党」は178~196議席(同)を獲得すると予想した。
聯合ニュースは、共に民主党や祖国革新党など左派系野党が「200議席前後を獲得して圧勝する見通し。与党は惨敗」と報じた。中央日報(電子版)も「与党惨敗、野党圧勝」と伝えた。
現有議席は国民の力が114議席、共に民主党が156議席と単独過半数を占めている。国民の力は、尹大統領の安定的な政権運営に向け、政権と国会のねじれ解消を目指した。同党で選挙戦を率いた
今回の選挙は尹政権の中間評価と位置づけられた。左派系の野党側は「政権に審判を下す」と訴え、尹大統領の批判に集中した。左派系野党が200議席以上獲得すれば、尹氏の