グラフィックレコードになった4月の定例記者会見
長野県塩尻市は本年度、市長の定例記者会見の内容をイラストや図を使って"見える化"する手法「グラフィックレコード(グラレコ)」で発信し始めた。市公式ホームページやSNSで公開し、若い世代の市政への関心を高める狙いがある。全国的にも珍しい取り組みだという。
4月26日に開かれた定例記者会見の内容は、その日の夕方にはグラレコになり、市の公式ホームページやLINE(ライン)で公開された。百瀬敬市長の似顔絵があり、季節感を表すこいのぼりの図案とともに「第6次市総合計画(しおじり未来投資戦略)」の市民読本の発行、デイ保育事業の拡充などの話題が書かれている。秘書広報課の職員が作成している。
会見で百瀬市長は「若い人はタイムパフォーマンス(時間対効果)を重視する」と言及。グラレコは話題がひと目でわかることから「市政に関心を持つ入り口としてきっかけづくりに」と期待した。
グラレコは海外企業の会議などビジネスシーンで多く活用されるコミュニケーション手法とされている。情報共有しやすく、参加意識の向上も期待されるという。
市長会見の様子は、市公式のユーチューブ動画でも配信しており、手話通訳を付けたバージョンも4月分から公開する。ユーチューブ配信は平成30(2018)年に始まり、百瀬市長就任後の令和4年10月から字幕が付く。手話も付く4月の会見は、大型連休明けをめどに閲覧できるようにする。