小林製薬 紅麹問題 和歌山県の工場に立ち入り検査(2024年3月31日『NHKニュース』)

小林製薬」の「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で、厚生労働省和歌山県は31日午前、食品衛生法に基づき和歌山県紀の川市の工場に立ち入り検査に入りました。

立ち入り検査が行われているのは、紀の川市にある小林製薬の子会社の工場です。

この工場は老朽化を理由に去年12月に閉鎖された大阪市内の工場から製造設備を引き継いで紅麹原料を製造していて、31日午前9時半ごろ厚生労働省和歌山県の担当者、あわせて17人が入りました。

会社は大阪市内の工場で、去年4月から10月にかけて製造した紅麹原料から青カビから発生することがある「プベルル酸」とみられる物質が調査で確認されたとしていて、厚生労働省は30日、大阪市とともに、大阪市内の工場でも立ち入り検査を行いました。

31日の検査では、移設された製造設備の確認などを進めるものとみられます。

小林製薬の「紅麹」の成分が含まれた健康食品をめぐっては、摂取したあとに腎臓の病気を発症するなどして、29日までに5人が死亡、のべ114人が入院したことがわかっていて、会社は「原因となった疑いがある」として調査を進めています。

小林製薬「立ち入り検査に全面的に協力」 

立ち入り検査について小林製薬広報・IR部の富山有子部長は、「大変なご迷惑をおかけし申し訳ない思いです。立ち入り検査に全面的に協力し誠実に対応してまいりたいです」などと述べました。