今井絵理子参院議員が18日、国会で開かれている参院予算委員会集中審議に出席。手話を交えて質疑応答した姿に注目が集まった。
◆TikTok 今井絵理子議員の批判されている手話の投稿【写真】
「おはようございます」と手話をしながら、まずあいさつ。能登半島地震で被災した石川県を訪れ、聴覚障害がある被災者と意見交流したことを報告。石川県が作成した災害時の資料が紙媒体のため、視覚障害者には情報が届きづらいことなどを挙げ、多様な支援の必要性を、手話を交えながら訴えた。
続いて、高齢者や障害者などの自ら避難することが難しい方への個別避難計画の進捗(しんちょく)に関しても、手話を交え、ゆっくりな口調で質問。
3つめの質疑応答でも同じように災害時に手話通訳の配置ができないかなどの提案をした。
だが4つ目以降からは手話なしで「子ども政策」について質問。
これまでと違い、話すスピードも速くなった。結果的に、手話をしていた質疑応答はのべ10分間。後半の12分間は、早口で他の議員と同じスタイルで終えるという中途半端な形になった。
ネット上では「それが障害持ちの視聴者に伝わっても 回答が伝わらないんじゃ意味なくね?」「非常に違和感を憶えた」「ソレやるなら字幕の方が親切なんじゃ?」と意図を疑問に思う声がみられた。
また「自分が手話するんじゃなくて NHKで放送する時に手話の枠をつけるやそういう動画やYouTubeを国が作るべきとか言うのが政治家やで?」と議員という立場で行うべき方向性についての指摘もあった。
今井絵理子氏、手話を交えて能登半島地震の支援強化訴える「誰1人取り残さない防災の実現に…」(2024年3月18日『日刊スポーツ』)
自民党の今井絵理子参院議員は18日、参院予算委員会集中審議で質問に立ち、能登半島地震の被災地支援の強化について手話を交えながら岸田文雄首相らに質問した。
今井氏は冒頭、「令和6年能登半島地震で亡くなられた方々に対し、ご冥福をお祈りするとともに、被災された全ての方々にお見舞い申し上げます」と手話を交えて述べた。被災地の支援をめぐり「障害者などの災害対策はまだまだ課題が多く残されています。情報保証の観点からも手話通訳の課題もあります。当然のことですが、被災地では手話通訳者の皆さんも被災されています」と指摘。「そのため支援をしたくてもできない状況にございます。災害時に手話通訳などの配置が、できるように広域的な連携を構築する必要があるかと思っております」と口にした。
加えて「デジタルを駆使して遠隔手話サービス等の活用によって、災害時の情報保障を国としても進めていく必要があると考えております」とし「誰1人取り残さない防災の実現に向けて総理の思いをお聞かせください」と質問した。
岸田文雄首相は「障害者の方あるいは高齢者の方。配慮が必要となる方が、この災害時に取り残されることなく安心して避難生活を送ることができるよう、支援を充実していくこと。これは重要な課題であり、平素から進めていく必要があると考えます。政府としては平時から福祉避難所を指定し発災後の早期開設に備える」と述べた。その上で「災害対策については個々の災害の教訓を踏まえてくだんの見直しを図ることこれが重要です」と強調した。