生まれつき視覚障害のある高校2年・古田桃香さん、開会式の司会…「生まれてきてよかった」(2024年3月18日『読売新聞』)

 開会式では、生まれつき視覚障害のある岐阜県立岐阜北高2年の古田桃香さん(17)が司会を務めた。

開会式で司会を務める古田桃香さん(手前)(18日午前、兵庫県西宮市の甲子園球場で)=前田尚紀撮影

開会式で司会を務める古田桃香さん(手前)(18日午前、兵庫県西宮市の甲子園球場で)=前田尚紀撮影

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 古田さんは同高放送部の顧問に付き添われながらマイクの前に立ち、はっきりとした口調で能登半島地震の犠牲者を追悼する黙とうや選手宣誓などをスムーズに進行させた。

 生まれつき左目はほとんど見えず、右目は眼鏡やコンタクトレンズで矯正しても視力は0・1以下だ。中学3年の時、全国盲学校弁論大会で優勝。「原稿の内容や話し方にこだわる面白さを感じた」といい、高校では朗読に取り組んだ。
昨年のNHK杯全国高校放送コンテストの朗読部門で優勝したため、同コンテストのアナウンス部門優勝者の長崎県諫早高2年、古賀美希さん(17)とともに、司会を担うことになった。

 自分の姿を通じて、「障害を抱えながら奮闘する人に希望を与えたい」と願う。大役を務め、「依頼をいただいてから何度も思い描いてきた開会式を楽しむことができて、いい経験になった。生まれてきてよかった」と笑顔を見せた。

甲子園球場で行われた開会式で入場行進する選手たち(18日午前、兵庫県西宮市の甲子園球場で)=長野浩一撮影
甲子園球場で行われた開会式で入場行進する選手たち(18日午前、兵庫県西宮市の甲子園球場で)=長野浩一撮影