「『知らない』『分からない』じゃなくて!」
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、自民の三原じゅん子参院議員が15日、X(ツイッター)を更新し、安倍派幹部の対応を痛烈に批判した。
三原氏は、特定の派閥に所属していない無派閥議員。「幹部という立場にあったのだから自ら真相究明のため必死に汗をかき、その結果を国民に報告、説明を果たし、その上で自ら政治的責任を取るというのが本来の在り方なのではないだろうか」と投稿し、「政治的責任」にまで言及した。
「安倍派5人衆」の世耕弘成前党参院幹事長は、14日に参院で開かれた政治倫理審査会で弁明した。
パーティー券収入のキックバック(還流)が始まった時期について、世耕氏は「本当に分からない」と説明。政治資金収支報告書の不記載も「一切知らなかった」と述べていた。
2022年4月に還流中止がいったん決まり、その後復活した経緯についても安倍派幹部の間で証言が食い違うなど真相解明に至っていない。不可解な弁明に、同じ自民党の三原氏から非難の声が上がった形だ。【デジタル報道グループ】