自身が派閥からキックバック(還流)分の使い道などについて、どう語るのか。西田氏の審査の模様を詳報する。(デジタル編集部、政治部)
▼キックバックを受けた総額 411万円(2018~22年)
これまでの西田氏の説明は… 「翌年以降の清和研(安倍派)のパーティー券購入費に充てた」「秘書の独自判断だが、監督不行き届きだったことを痛感し、道義的責任を強く感じている」(1月31日、ユーチューブで)
◆13:00 還流分「翌年以降のノルマに充てた」
西田氏は冒頭、「国民の皆さまに深刻な政治不信を招いたことについて、清和研(安倍派)の幹部ではないが、政治不信を招いた国会議員の1人としてお詫びを申し上げたい」と謝罪。
西田氏は、自身の事務所が派閥からキックバックを受けていた経緯を次のように説明した。
担当者から聞き取った内容によると、キックバックは安倍派の事務局から担当者に現金で渡され、いったんは受け取りを拒否したという。
ところが、派閥側から「みんながやっているのだから、受け取ってもらわないと困る」と言われ、受け取ることになったという。
「(派閥の)事務局から自身の事務所の担当者からも、全く私に連絡されていなかった」として、「もしこの時点で私に報告があれば、こういうことをやったらだめだと抗議をして、その後の問題の展開は違う形になっていた」と述べた。
西田氏は「担当者が独自の判断で行ったことではあるが、私の監督不行き届きであったことを痛感している。議員としての道義的責任を強く感じている」と語った。
◆13:09 「安倍派幹部は責任を取れ」
西田氏は「誰が還付金(キックバック)を止めないでくれと言ったのか。ここを明らかにすることが国民への説明責任だ」と訴えた。
「還付金が欲しいから続けてくれと言った議員と、安倍(晋三)さんがやめろと言ったのに積極的に続けていた派閥の幹部は、責任重大だ。政治家として、この責任を取ってもらわなければならない」と強調した。
◆13:15 改選議員に全額還流「知らなかった」
西田氏は「はい、うかつなことですが全く存じませんでした」と答えた。
◆13:21 「裏金議員とレッテル貼られ…」
「安倍派の幹部は説明責任を果たしていると思うか」。福岡氏は、所属議員として西田氏に見解を求めた。
西田氏は「全く果たされてないと思う」と断言。
「そもそも清和研の一員として、裏金議員という認定でレッテル貼られている」とし、「それを晴らすためには「(還付金の)継続を決めた経緯と、誰がやったのか、察知したのか、という事実関係を説明することが一番」と話した。
その上で、直前の世耕氏の発言に対して「聞いていたが、私も全く納得できない」と訴え、「派閥の幹部は、当然のことながらそのとき知らなかっても、どうだったのかということを調べて報告する義務があるのは当然だ」「残念だ」などと主張した。
◆13:31 西田氏「ノルマ漠然と知っていた」
西田氏は「ノルマについての話があったことは漠然と知っていた」としつつ、具体的には関与していなかったと答えた。
また、還付金の仕組みについては「報道で初めて知った」と語った。
◆13:39 還流廃止の決定「聞いたことがない」
安倍派で2022年にいったんキックバックの廃止を決定した後、復活した経緯についての質問も出た。
西田氏は派閥の幹部らの中で「だれも(キックバックの復活を)誰も知らないというのは納得できない」と不満を漏らした。
還流復活を決めたと思われる人物は誰かと問われると、「まったく分からない」とした。
また、2022年4月にキックバックを止める方針が伝えられたかどうか問われると、「少なくとも私はそのような記憶がなく、ほかの人も含めてやりとりを聞いたことがない」と語った。
◆14:03 裏金の実態「我々も教えてほしい」
西田氏は両手を小刻みに揺らしながら力を込めた。
「我々も教えてほしいんですよ。何でわれわれがこういう事態に巻き込まれることになったのか。しっかり派閥の幹部が話すべきだと思う」
◆14:21 収支報告書不記載「安倍派幹部からの指示、全くない」
国民民主党の舟山康江氏は、派閥パーティー収入のキックバックを政治資金収支報告書に記載しないよう安倍派から強い指示があったと西田氏が説明していることについて、「具体的に誰から指示を受けたと(自身の秘書から)聞いているか」とただした。西田氏は「(安倍派の)事務方の責任者からそういう指示を受けた」と答えた。
舟山氏は、安倍派幹部ら議員からの指示の有無についても質問。西田氏は「全くそれはありません」と断言し、幹部らの関与を否定した。