この日は、米軍横田基地(東京都福生市など)の周辺住民がCV22オスプレイの飛行禁止などを国に求めた第3次新横田基地公害訴訟の口頭弁論が東京地裁立川支部であった。開廷前の集会で原告団長の奥村博さん(73)は「墜落の原因解明や対策も不十分なのに、見切り発車で許せない。とんでもないことだ。こんな欠陥機を飛ばすわけにはいかない。怒りを込めて裁判でも危険性を立証していきたい」と力を込めた。
◆「飛べば飛ぶほど事故を起こすのに…」
市民団体「横田基地の撤去を求める西多摩の会」副代表の高橋美枝子さん(82)は「人の命より米軍が大切なのか。私たちはいつも命の危険にさらされている。オスプレイは飛べば飛ぶほど事故を起こすのに、(飛行再開は)よくこんなに怖いことができるなと思う。横田では絶対に飛ばしたくない」と憤った。
◆「暮らしの安全を担保できない」
市民団体「オスプレイ来るな いらない住民の会」の栗原克栄さん(73)は「拙速で、少なくとも市長、市議会に対し再開する根拠を示すべきだ。政府は日米間の取り決めで詳細を明示しないというが、それでは私たちの暮らしの安全を担保できない」と指摘する。「『国防は政府のやることで自治体は従え』という声が民間からも出るが、住民の安全確保という自治体の使命に反し到底受け入れられない」と訴えた。(昆野夏子、山本哲正)