東京電力福島第1原発事故直後のまま残る福島県大熊町の旧町役場。「止まれ」の標識が色あせていた=10日午前
東京電力福島第1原発が立地する福島県大熊町で収穫されたイチゴ。栽培施設「ネクサスファームおおくま」の佐藤元泰さんは「安全で安心して食べられるイチゴです」とPRしている=10日午後
買い物客でにぎわう、宮城県名取市閖上地区の「ゆりあげ港朝市」=10日
2万2千人以上が犠牲になった東日本大震災は11日、発生から13年となった。地震発生時刻の午後2時46分に合わせ、各地で犠牲者への祈りがささげられる。被災地では10日も遺族らが亡き人に手を合わせ、能登半島地震にも思いをはせた。夜には灯籠やキャンドルの明かりがともった。
宮城県名取市の閖上地区で弟夫婦を亡くした同県岩沼市の今田勝男さん(87)は10日、慰霊碑の名前をなでて「今年も来たよ」と語りかけた。地区では津波被害から立ち直った朝市が開かれ、大規模火災に見舞われた石川県輪島市の輪島朝市への義援金を受け付けた。