管理職世代に多かった「老害」が若年化した「ソフト老害」が増えているという。あなたもイライラしすぎてない? 部下の際どい行動について、みんなの怒り指標を聞いてみたので、自分の感情とぜひ照らし合わせてみてください!
【図表】アンケート結果を全部見る
■コミュニケーションはなるべく直接で 鈴木おさむ氏が著書で発した「ソフト老害」という言葉が話題になっている。今まで「老害」とは、考えの凝り固まった高齢者に向けての言葉だったが、その若年化が進み、「ソフト老害」が増えているのだという。現役広告代理店勤務でビジネスコラムニストの後田良輔(うしろだ・りょうすけ)氏がこう語る。
「現在の30代後半以上は、ゆとり教育前の詰め込み教育世代。他人から言われたとおりきちんと覚えた者が正しいし、出世するという考えがあります。対して、今の20代は『自分がどう思うか、どう感じるか?』など個を重視する教育を受けてきた世代。さまざまな価値観でズレが生じるのは、もっともなことです」 しかし、若くして老害と思われるのは恥ずかしいし、これは注意すべき? 自分がイライラしすぎ?という線引きも難しい。というわけで、30代、40代の会社員男性100人に「20代部下のこの行動どう思う?」をアンケート。
ぜひ自分の怒り指標とも照らし合わせて、ソフト老害診断にも役立ててほしい。 早速、アンケート結果を見ていこう。まずは、メールやLINEなどでビジネスのやりとりをするのが、当たり前になった時代ゆえのズレ。腹が立つ、気になる人が多かったのは、「メールで注意した件に、声をかけずメールで返してくる」
(Q1)で6割超。 同様に「すぐそこにいるのに、メールで確認してくる」
(Q2)も6割超。直接のコミュニケーションを求める声が多かった。 メールマナーに関しては、「お礼なく1ターンで終わらせる」
(Q3)は4割程度とそれほど高くなく、それよりも「○○様など宛名がない」
(Q4)ほうを気にする人が多い。さらに若手は電話をする機会も減ったのか、「今よろしいですか?と聞かず話し出す」
(Q5)ことも、気にする人が6割超と高い結果が出た。 続いては、スマホ機能について。アラフォー世代の新人時代はそれほど普及していなかったが、意外と理解はあるようで「板書のスマホ撮影記録」
(Q6)や「スマホでメモ」
(Q7)に関しては、7割超が気にならないとしている。いまさら「メモ帳を持ってこい」なんて新人に言うとドン引きされるかも。