石油元売り大手のENEOS(エネオス)ホールディングス(HD)のグループ会社で、再生可能エネルギーを手がけるジャパン・リニューアブル・エナジー(JRE)は21日、セクハラ行為があったとして、安茂会長を解任したと発表した。
JREによると、2023年12月下旬、内部通報窓口に、安氏が懇親の場で女性に対し不適切な行為をしたとの匿名の通報があった。社内調査の結果、体の接触を伴うセクハラ行為があったと判断し、21日付で解任した。「被害に遭った方の特定につながる」として、時期や場所などは公表していない。
安氏は鹿島建設出身で、JRE設立の12年に社長に就いた。代表権のある会長などを経て、22年4月から現職だった。23年12月には、風力発電の業界団体「日本風力発電協会」の代表理事に就任していた。
エネオスHDを巡っては、23年12月に斉藤猛前社長が懇親の場で女性に抱きつく行為をしたとして解任されたほか、22年8月に杉森務前会長も女性への不適切行為で辞任しており、経営トップが続けて女性への不適切行為で退いた。エネオスは「グループ会社における不適切行為の発生を重く受け止め、人権尊重・コンプライアンスに関する取り組みの強化・徹底にグループ一丸となって取り組む」とコメントした。【佐久間一輝】
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ENEOSホールディングス グループ会社会長 セクハラ行為で解任(2024年2月21日『NHKニュース』)
石油元売り最大手のENEOSホールディングスのグループ会社で、再生可能エネルギー事業を手がける「ジャパン・リニューアブル・エナジー」は、安茂会長が懇親の場で、女性にセクハラ行為を行ったとして会長職を解任したと発表しました。ENEOSホールディングスではおととしと去年、当時の会長と社長が、それぞれ女性に不適切な行為を行ったとして、辞任したり解任されたりしています。
発表によりますと、去年12月下旬、ジャパン・リニューアブル・エナジーの内部通報窓口に、安会長が懇親の場で女性に不適切な行為を行ったと通報がありました。
会社が調査した結果、セクハラ行為があったと判断し、21日付けで会長職を解任したということです。
安会長は調査に対し「酒を飲んでいて覚えていないが、処分は受け入れる」と話しているということです。
安会長は、2015年から会社の会長を務めてきたほか、風力発電事業者などが加盟する業界団体の「日本風力発電協会」の代表理事も務めています。
ENEOSホールディングスをめぐっては、おととし8月、当時の杉森務 会長が、飲食店で接客をしていた女性に対して、性的に不適切な行為を行ったとして辞任しています。
また、この問題を受けて、再発防止に取り組む考えを示していた当時の齊藤猛 社長も去年12月、懇親会の場で同席していた女性に対し、酒に酔って抱きつくといった不適切な行為があったとして解任されています。
ENEOSホールディングスは「関係者の皆様にご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げる。グループ会社での不適切行為の発生を重く受け止め、人権尊重・コンプライアンスに関する取り組みの強化・徹底に、グループ一丸となって取り組んでいく」とコメントしています。
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エネオス子会社の会長をセクハラで解任、懇親の場で酒に酔い女性の体触る…「よく覚えていない」(2024年2月21日『読売新聞』)
石油元売り大手エネオスの子会社「ジャパン・リニューアブル・エナジー(JRE)」は21日、
JREによると、安氏は懇親の場で酒に酔って女性の体を触った。昨年12月の内部通報で発覚し、監査役などによる内部調査の結果、セクハラ行為があったと認定し、解任した。安氏は「よく覚えていない」と話しているという。
JREは再生可能エネルギーの発電事業を担い、2022年にエネオス傘下に入った。創業者の安氏は社長として長く経営を率い、22年4月、委任契約に基づく会長職に就いた。昨年12月には日本風力発電協会の代表理事にも就任していた。
エネオスでは22、23年に2代続けて経営トップが女性への不適切行為で辞任した。同社は、「コンプライアンス(法令順守)への取り組みの強化にグループ一丸となって取り組む」とのコメントを出した。