【ワシントン=浅井俊典】トランプ前米大統領の一族が経営する複合企業が自社の資産価値を過大に見せかけて金融機関から有利な条件の融資を受けていたとして、東部ニューヨーク州の司法当局がトランプ氏らに不当な利益の返還を求めた民事訴訟で、州地裁は16日、トランプ氏らに約3億5480万ドル(約533億円)の支払いを命じる判決を下した。
◆「魔女狩りであり選挙妨害だ」控訴する方針
トランプ氏がニューヨーク州内で企業の役員や取締役に就任することも3年間禁じた。ホテルやカジノを経営する「不動産王」として名をはせた後、大統領に上り詰めたトランプ氏のイメージが傷つく可能性がある。返り咲きを狙う11月の大統領選にも影響しそうだ。