バイデン氏、トランプ氏に「眠そう」と皮肉 「居眠り」報道受け(2024年4月28日『毎日新聞』)

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ホワイトハウス記者会の夕食会で演説するバイデン米大統領=ワシントンで2024年4月27日、AP
 
 11月の米大統領選で再選を目指すジョー・バイデン大統領(81)が27日、首都ワシントンで開かれた毎年恒例のホワイトハウス記者会の夕食会で演説した。ジョークを織り交ぜるのが定番だが、今回はニューヨークでの裁判中に居眠りしたと報じられたライバルのドナルド・トランプ前大統領(77)を「スリーピー・ドン(眠そうなドナルド)」と攻撃。前回の2020年大統領選でバイデン氏を「スリーピー・ジョー」とからかっていたトランプ氏を逆に皮肉った。
 バイデン氏は演説の冒頭、高齢が不安視されていることをジョークのネタにした。22年にサイクリング中に転倒したことを念頭に「今夜のスピーチのことを心配する妻に『大丈夫、自転車に乗るようなものさ』と言ったら、『それこそ、私が心配していることよ』と言われた」と苦笑い。また「24年の大統領選が進行中だが、確かに年齢が問題になっている。私は6歳児と対決する大人の男だよ」と述べ、トランプ氏の言動の稚拙さをからかった。
 さらにトランプ氏が4月下旬以降、不倫関係を主張した元ポルノ女優のストーミー・ダニエルズさんに支払った口止め料を巡る裁判で連日出廷していることについて「ドナルドは最近、タフな日々を送っている。『ストーミー・ウエザー(大荒れの天気)』と言えるかもしれない」と冗談を飛ばした。【ワシントン秋山信一】