▲その記録を破った広島の衣笠祥雄(きぬがさ・さちお)さんは「鉄人」と呼ばれた。背番号28が「鉄人28号」と重ねられたが、3に変わってから本領を発揮した。同時代に大相撲の「鉄人」として親しまれたのが仙台出身の青葉城だ。60年前の東京五輪の年からバブル期まで20年以上土俵を務めた
▲そんな「鉄人列伝」に新たな名が刻まれた。青葉城の記録を超える歴代1位の1631回連続出場を果たした玉鷲。2004年の初土俵以来「軽トラ同士の衝突」とも形容されるぶつかり合いを続けたことを思えば驚異的な頑丈さだ
▲続けたくても実績を残さなければ淘汰(とうた)されるのがプロの世界だ。親方が「30歳になってから花開いた不思議な力士」と語るとおり、34歳で初優勝し、37歳10カ月の最年長優勝も果たした