秋のアメリカ大統領選挙で与党・民主党の候補者への指名が確定したハリス副大統領は、選挙戦をともに戦う副大統領候補に中西部ミネソタ州のワルツ知事を選んだと発表しました。ハリス氏は先ほどから激戦が見込まれる東部ペンシルベニア州で選挙集会を開いています。

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同時通訳
野口由紀子さん 松浦世起子さん

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【ハリス氏 集会での発言】

「この選挙戦は未来に向けた戦い」

ハリス氏は「私たちの選挙戦はドナルド・トランプとの戦いというだけではない。この選挙戦は未来に向けた戦いだ」と述べました。

「正式に民主党の候補者となった」

「昨夜、代議員による投票が終わった。きょう、皆さんに正式に民主党の候補者となったことを発表する」と述べました。

“副大統領候補はワルツ氏”SNSで発表 

アメリカの与党・民主党はバイデン大統領の選挙戦からの撤退を受けて党の代議員による投票をオンラインで行い、ハリス副大統領が党の大統領候補に指名されることが確定しました。

ハリス氏は6日、みずからの副大統領候補として中西部ミネソタ州の知事のティム・ワルツ氏を選んだとSNSで発表しました。

ハリス氏はワルツ氏について「知事や教師、退役軍人として、働く家族のために尽くしてきた。彼がチームの一員になってくれてうれしい」と投稿しました。

これに対しワルツ氏はSNSへの投稿で「私の生涯における名誉だ。全力で取り組む」としています。

ハリス氏としては、中西部の州の知事を務める白人男性のワルツ氏を選ぶことで、白人の有権者や農村部などでの支持拡大につなげたい考えもあるとみられます。

ハリス氏は日本時間の7日、激戦が見込まれる東部ペンシルベニア州で選挙集会を開いています。

2人に会場から大きな歓声 

ハリス副大統領は、先ほど日本時間の午前7時前、激戦が見込まれる東部ペンシルベニア州の選挙集会の会場に、みずからの副大統領候補に選んだ中西部ミネソタ州のワルツ知事とともに姿を現しました。

2人が集まった支持者に笑顔で手を上げると会場からは大きな歓声があがりました。

ティム・ワルツ氏とは 

ティム・ワルツ氏は中西部ネブラスカ州出身の60歳。

州兵を24年間、務めたあと、高校の教師となり、2007年から中西部ミネソタ州選出の下院議員を6期12年にわたり務めました。

その後、2019年に州の知事に就任して現在、2期目です。

今回の大統領選挙ではバイデン大統領の撤退表明後、ハリス氏への支持を表明し、メディアに積極的に出演するなどして支持を呼びかけていました。

ワルツ氏は下院議員や州知事として政治経験が豊富なことに加え、連邦議会に人脈があることから、ハリス氏を支えるのに適任だとして党内から副大統領候補に推す声があがっていました。

トランプ氏陣営「2人が抱く夢は米国民にとって悪夢」

ハリス氏がみずからの副大統領候補に中西部ミネソタ州のワルツ知事を選んだことを受けてトランプ氏の陣営は6日、声明を発表し、ワルツ氏がガソリン車の排ガス規制の強化を掲げていることなどを挙げた上で、「ハリス氏と同じように危険なリベラル過激派であり、2人が抱く夢はすべてのアメリカ国民にとって悪夢だ」として批判しました。

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