兵庫県の斎藤元彦知事がパワハラなどの疑惑を内部告発された問題で、兵庫県議会は19日開会の9月定例会で、知事への不信任決議案を全会派で共同提案し、全会一致で可決した。斎藤知事は失職か、議会解散かの選択を迫られる。
不信任可決の斎藤元彦・兵庫県知事、今後の対応「大変重い判断になるのでしっかり考えていく」
不信任決議案の可決後、斎藤知事は記者団の取材に応じたが、今後の対応については明言を避けた。(詳しくは こちら )
全会一致の可決、斎藤知事は険しい表情
斎藤知事は終始、口を真一文字に結んだ険しい表情で前を見据えていた。(詳しくは こちら )
維新も知事を批判
維新は2021年の県知事選で斎藤知事を推薦。「真相究明が先だ」として静観していたが、方針転換し「県政はあらゆる方向で停滞」と賛成討論。(詳しくは こちら )
不信任決議案を県議全員が共同提案
斎藤知事への不信任決議案を、全県議86人が共同提案した。(詳しくは こちら )
不信任決議案、県議会が提案求める動議
斎藤知事への不信任決議案の提案を求める動議が出された。休憩後に議会が再開され、全議員86人で不信任案を共同提案し、提案理由の説明や各会派の賛成討論が行われる。(詳しくは こちら )
県議会、補正予算案など審議の後に不信任案を共同提案
県議会は本会議を11時に開会、補正予算案などを採決した後、全議員86人が不信任決議案を共同提案する見通し。(詳しくは こちら )
議員65人以上の賛成で可決、知事は議会解散か失職
可決には3分の2以上が出席し、4分の3以上の賛成が必要。全議員が出席した場合だと、65人の賛成が必要ということになる。可決ならば、知事は10日以内に議会を解散しなければ失職する。(詳しくは こちら )
告発文書でパワハラ疑惑など表面化、百条委員会に
疑惑が表面化したのは、前県西播磨県民局長の男性職員(後に死亡)が3月中旬に報道機関などに送った告発文書がきっかけになった。県議会は51年ぶりに、地方自治法100条に基づく調査特別委員会(百条委員会)を設置した。(詳しくは こちら )
百条委員会はパワハラ疑惑と内部告発を巡り、斎藤知事を2度、証人として尋問した。斎藤知事はパワハラを最後まで認めず(詳しくは こちら )、告発の扱いや告発者の処分を「法的に問題ない」(詳しくは こちら )とした。