日本の株式市場は、これまでも大きなショックに見舞われてきた。日経平均株価(225種)は5日の急落で下落幅のワースト記録を更新したが、市場からは「日本経済の実体を反映した株安ではない」との声が上がった。
ブラックマンデーは、財政、貿易の「双子の赤字」にあえぐ米経済の先行き不安を背景に、投資家が一斉に株を売ったことが原因だった。米株急落は世界に連鎖したが、バブル景気にあった日本経済を反映し、日経平均はその後持ち直した。89年12月には、当時の史上最高値(3万8915円87銭)を記録している。
90年代後半から、インターネットの普及に伴うITブームが起こったが、2000年4月の高値(2万833円)を境に過度な期待が剥がれ落ち、株価は急落した。「ITバブル崩壊」などと呼ばれる。