第1回主要国首脳会議(ランブイエ・サミット)の開幕前に、ジスカールデスタン仏大統領(左)と会談する三木武夫首相=パリ郊外のランブイエ城で
「外交と内政は一体不離」と語ったのは「所得倍増」を打ち出した池田勇人首相だ。政策を実現し、国際的地位の向上につなげようと考えたという。「トランジスタの商人」と皮肉られた逸話も残るが、戦略は間違いではなかった
▲米国に次ぐ経済力を身につけた日本は、石油ショックを受けてジスカールデスタン仏大統領が提唱した首脳会議に招かれた。1975年のランブイエ・サミット(主要国首脳会議)だ。「大国」扱いは戦後初といわれた
▲2回目からのカナダの参加でG7になったサミットは国際政治に大きな影響力を発揮してきた。ウクライナとガザで戦闘が続く中、ゼレンスキー大統領も赴いたイタリアに注目が集まったのは当然だろう