およそ10万人が犠牲になった東京大空襲で、これまで未公開となっていた体験者の証言映像47人分が公開されることとなりました。
都は、戦争の記憶を風化させないよう、毎年3月10日ごろに空襲資料展を開いていてことしは、これまで未公開だった東京大空襲などの体験者122人分の証言映像を公開しました。
その後も本人や遺族に公開の確認を進めた結果、新たに47人分についても同意が得られ、来年の空襲資料展で公開することとなりました。
これらの映像は、都が建設を計画していた空襲を語り継ぐ施設で上映される予定でしたが、展示内容をめぐる都議会の対立で1999年に凍結され、体験者330人分の証言映像のほとんどが未公開となっていました。
公開への同意の確認ができていない人の中には連絡が取りづらい人もいるということで、都の担当者は「本人やその家族で公開を希望する場合はぜひ連絡してほしい」としています。