ペリリュー島調査で2柱分の遺骨 日本兵「集団埋葬地」の可能性(2024年6月13日『NHKニュース』)

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太平洋戦争で激戦地となったパラオペリリュー島の遺骨調査で、2柱分にあたる遺骨が見つかり、国の委託を受けて調査を行っている団体は、1000人あまりの日本兵が埋葬された「集団埋葬地」の可能性があるとみて特定に向けた調査を進めていくことにしています。
太平洋の島国、パラオペリリュー島では、1944年旧日本軍とアメリカ軍との間で激しい戦闘が行われ、日本側だけで1万人以上が亡くなり、今も多くの遺骨が残されているとされています。
その後、アメリカから提供された資料や国の調査で、当時、アメリカ軍によって1086人分の日本兵の遺骨が埋葬された「集団埋葬地」が島の中心部付近にあると見られています。
厚生労働省は日本戦没者遺骨収集推進協会に委託し、場所の特定に向けて調査を行ってきましたが、先月、確認できる範囲で2柱分にあたる遺骨が見つかったということです。
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協会はこれまで10か所以上で調査を続けてきましたが、今回、初めて遺骨が見つかったということで、「集団埋葬地」である可能性が高まったとしています。
次回の調査は9月に予定されていて、協会は同じ場所からさらに遺骨が見つからないか調査したうえで、集団埋葬地が特定できれば遺骨の収容作業も本格化させることにしています。
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