一人暮らしの高齢者が増えていることについて、「これまでは経済的に厳しいなどの問題を抱えている人に焦点が当たりがちでした。これからは、現役時代には特に問題がなく、経済的にも自立していた人が高齢になった時のことも考えなければなりません。なにかあった時に、家族がいないというだけで、突然、いろいろな問題がおきます」と語った。
岡元氏は、「一人暮らしでも安心して暮らせることが大切なのであって、無理に同居を勧める必要はありません」と言う。
そのうえで、「支援が必要な状態になると、遠方でもまず親族を探してなんとかしてくださいという感覚が、行政にも、医療・介護事業者にもまだあるように思います」と指摘する。
「入院時に自宅に身の回りのものを取りに行くなど細かな対応は家族がやってきました。家族がいない、あるいはいても支援ができない場合にどうするかという調整が必要になっています」と語った。