阪神の応援で「くたばれ」「消えろ」やめて、止まらない他球団への侮辱的な替え歌や誹謗中傷…球団が動画で注意喚起(2024年4月10日『読売新聞』)

 他球団への侮辱的な替え歌や、選手への 誹謗ひぼう 中傷を減らそうと、阪神はOBの能見篤史さんを起用した注意喚起の動画を作成し、X(旧ツイッター)で発信した。

リーグ優勝を決め、甲子園球場で胴上げされる阪神タイガースの岡田監督(2023年9月撮影)
リーグ優勝を決め、甲子園球場で胴上げされる阪神タイガースの岡田監督(2023年9月撮影)

 動画では「くたばれ」「消えろ」などの文字が映し出され、能見さんが「その言葉、あなたが言われたらどんな気持ちですか」と問いかける。さらに「忘れないでほしい。選手もチームも野球も好きで応援していることを」と訴え「全ての選手に愛のある声援を!」と呼びかけている。

 球団は、誹謗中傷行為がなくならない現状を問題視。2018年頃から甲子園球場の大型画面などで注意を促してきた。「子供を安心して連れて行けない」という声も届いているといい、担当者は「野球を楽しみに来ているという原点を思い出してほしい」と話す。

 球界では、日本プロ野球選手会もSNS上での選手やその家族らへの侮辱、脅迫に法的措置を講じたと発表するなど、厳しい姿勢を見せている。