【秋篠宮家の学校選び】#6 「愛子さまが卒業すると学習院には皇族が一人もいなくなる。このまま、皇室と縁が切れてしまうかもしれない」と嘆くのは学習院大教授。この20日に卒業式を迎える愛子さまは来月1日から日本赤十字社に勤務することが決まっている。 【写真】眞子さま射止めた小室圭さんも「海の王子」 歴代42人の“出世度”は? 学習院はもともと皇族のために創設された学校だが、もはやそのイメージはなくなっている。「秋篠宮家の選択がこれまでの慣習を壊した」と恨めしそうに語る同教授。転機は09年だったと振り返る。 11月初め、学習院女子高3年の長女・眞子さんが国際基督教大(ICU)のAO入試(総合型選抜)に合格。同大に皇族が入学するのは初。ここで現夫の小室圭氏と出会った。
「オープンキャンパスに参加するなど眞子さん自身が希望して進路を決めた。秋篠宮さまや紀子さまが主導したわけではありませんが、学習院にこだわる必要はないというお二人のスタンスが明らかになった」(宮内庁OB)
秋篠宮家の脱学習院が鮮明になるのはその1カ月後である。長男・悠仁さまが来春からお茶の水女子大付属幼稚園に入園するとの発表があったのだ。眞子さんと違い、悠仁さまはまだ3歳。もちろん、両親が決めたのである。
「学習院幼稚園は2年保育だけ。秋篠宮さまも紀子さまも悠仁さまは早くから幼稚園に通うのが望ましいと考えていた。そこで3年保育のあるお茶大付属を選んだ」(同)
とすれば、小学校からは学習院初等科に入学する可能性もある。「関係者の多くは淡い期待を抱きながらも、たぶんそうはならないと感じていた」と学習院大教授は話す。「3年保育はあくまでも表向きの理由。秋篠宮さまたちは学習院に見切りをつけている」印象が強まっていたからだ。
■教師とOGの間で示談成立、捜査打ち切り
眞子さんや悠仁さまの進路が判明した09年、学習院ではブランドをおとしめるような事件が発覚した。8月に学習院女子中・高に警察が捜査に入ったのだ。眞子さんや次女・佳子さまも習ったことのある数学の教師が前年に同校のOGに校内で性的加害に及んだという容疑だった。ガサ入れの直後に教師とOGの間で示談が成立し、捜査は打ち切られた。学校側も教師を依願退職させ幕引きを図ったが、週刊誌が報じ事件は表沙汰になる。
「私も記事で初めて事件を知った。学習院女子の中だけで処理しようとしたのだろうが、うまくいかなかった。当然、秋篠宮さまたちの耳にも入るところとなり、脱学習院の思いをより強めた気がする」(前出の教授)
一度は学習院大に内部進学した佳子さまも結局中退し、AO入試で姉と同じICUに入学した。まだ悠仁さまが学習院大に進む可能性は残っているが、候補として挙がるのは東大、筑波大、東農大といったところ。「もはや学習院内でも期待している人間は皆無に等しい」(同)という。学習院が“皇室御用達”として復活するには次の世代まで待つしかなさそうだ。
(田中幾太郎/ジャーナリスト)