どこかで線を引かないと
公務を連日のようにこなされる一方で、悠仁さまの大学進学、佳子さまのひとり暮らし、小室圭さんと結婚して米ニューヨークで生活する眞子さんの日々など、秋篠宮さまが頭や気を使わなければならない問題が多岐にわたっているのは疑いないところだろう。そういった日々の中、時折、漏らされている言葉があるのだという。
「秋篠宮さまは現在の上皇さまの退位問題が浮上した頃から、“あまり年齢を重ねてから天皇になっても、その重責をまっとうすることはできない”といったことを漏らされるようになり、実際にそういったことが報じられてきました。秋篠宮さまご自身、偽りのない思いを隠したくないといったスタンスがあったのかもしれないですね」と、担当記者。
上皇さまが退位を正式に国民に向けて表明されたのは、2016年8月のことだった。その時上皇さまは85歳。
「基本的には上皇さまの気力と体力、そして体調に鑑みて、象徴としてのお務めを果たすことができなくなる前に、どこかで線を引かないといけないという結論に達したということなのでしょう」(同)
陛下が80歳の時に秋篠宮さまは70代半ば
「その結論に至るまでに、数年前から現在の上皇后さま、天皇陛下、秋篠宮さまと話し合いを重ねてきたということでした。推察する他ありませんが、極めて重い判断だったことと思われます」(同)
そういった経緯もあって、秋篠宮さまの冒頭の発言につながっているのだろうか。
「そうなのだと感じています。天皇陛下は現在64歳で、秋篠宮さまは58歳。陛下が80歳を迎えた時に秋篠宮さまは70代半ばになられています。そこから象徴天皇としての務めをスタートさせるのが難しいという発言そのものは秋篠宮さまの率直なお考えを吐露されたことなのでしょうが、宮内庁内では、“裏返せばできれば早く即位したいとの思いがあると受け止められかねない”などといった危惧の声が上がっていたことも事実です」(同)
しかし、ここ最近も秋篠宮さまはこういった発言を口にされているのだという。
悠仁さまへの帝王教育も
「誤解を恐れずに言うと、秋篠宮さまとしては、体力・気力が充実している頃であるべきだというお考えなのだと思われます。ある意味で上皇さまの退位理由に重なります。ただ、その場合、再び陛下の生前退位の問題が浮上してくる可能性もあります。また、秋篠宮さまが即位拒否を選択されるというケースも想定しなければならないかもしれません。あくまでも可能性の話ですが」(同)
一方で、悠仁さまへの帝王教育も重要なテーマとされる。 「帝王教育にはさまざまありますが、極めて近い場所にいる天皇から直接学び教わることが望ましいとされています。その意味では、秋篠宮さまがどこかのタイミングで即位され、悠仁さまが皇太子となって経験を積まれる……ということになっていくわけですが、なかなか難しいテーマですね」(同) デイリー新潮編集部
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