所得税の確定申告期限を迎えた15日、岸田文雄首相が参院予算委員会で国民に申告を呼び掛け、皮肉を浴びせられる一幕があった。
立憲民主党の田名部匡代氏から、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り「納税義務を果たさない自民党（議員）に怒り心頭の国民も義務を果たしている。一言おっしゃりたいことは」と水を向けられた首相。「納税は社会のコストを多くの皆さんに支えていただくためのもの。納税の意味についてもお考えいただき、ご協力をお願い申し上げる」と述べると、田名部氏から「国民が納税の意味を考えてほしいと思っているのは、裏金議員に対してではないか」と突っ込まれた。
共産党の小池晃氏との質疑では、安倍派会長代理を務めた下村博文氏が出席する18日の衆院政治倫理審査会を踏まえ、党として追加聴取の是非を判断する考えを示した。
会長経験者でキーマンとされる森喜朗元首相も対象に含むとした。
