◆「納税は議員の判断」答弁きっかけ
「使い残しがある雑所得で、控除で引き切れない部分があるという判断の中で納税をするという方が可能性としてはあると思う。疑義が持たれた政治家が政治責任を果たす、そういう観点から判断されるべきものであると思う」
この答弁が「納税するかどうかは議員の判断」と受け取られ、怒りの投稿があふれた。
◆「政治家だけ特別扱い」国民から怒り
「政治家だけ特別扱いだという強い怒りが飛び交っている」「税金を納めるべき裏金があるのではないかと国民は疑っている」
「国民の信頼回復に向けて強い覚悟を持って臨まなければならない」と反省を口にした岸田首相だったが、城井氏から「今回の裏金、脱税していませんか?」と問われると、「政治資金については法令に則り、適切に扱われるべきだ」とかわした。
◆「国民には厳しく、自民には優しく」
続いて城井氏は、裏金議員の「不明」だらけの政治資金収支報告書を取り上げた。
岸田首相は、認めるかどうかについて言及せず、「一般論として、不明を記載された申告書があった場合、電話や文書で確認させていただくことがある」との国税庁の答弁を支持するにとどまった。
城井氏は「国民の確定申告の取り扱いと、不明でも受理されるダブルスタンダードで運用されると、(国民は)国民には厳しく、自民には優しくと受け止める」と指摘。「今回の裏金は、個人が存在を認識して所有していたのなら個人の雑所得として取り扱い、脱税させず納税させるよう促して」と岸田首相に訴えた。