芸能生活70年目を迎えた浅丘ルリ子(83)が、5月に開催されるイベントの取材会に登壇。60年代の日活黄金期を支えた大物俳優とのエピソードを語った。
「浅丘の名言『女優は見られていることを意識してこそ』の姿勢は今も変わらず。黒のパンツと紫のジャケットで登壇するとメディアも拍手で迎えた。この日は『一年ぶりの仕事』とあって苦手とされる記者との問答にも積極的だった。遅刻癖のある石原裕次郎と小林旭にキレた秘話を明かし、取材会を盛り上げました」(芸能記者)
「万華鏡のような美しさ」と評され、17歳で裕次郎とのキスシーンも
満州で生まれ神田で育った浅丘。14歳で映画「緑はるかに」のヒロインに抜擢されてデビューする。これまでに出演した映画は150本以上。中でも4度も出演した「男はつらいよ」のリリー役が有名だ。
「40キロを割る華奢な体型でしたが、『万華鏡のような美しさ』と評された。17歳で裕次郎とキスシーンも演じ、アクション映画に欠かせない女優でしたが、本人が『刺身のツマみたいなもの』と自嘲したように、大物の相手役が多かった」(映画関係者)
お仕着せの“女優”の仕事をよしとせず出演作を厳選するようになる。「戦争と人間」といった社会派作品から大河ドラマ、舞台でキャリアを積み、撮影所では「姉御」と慕われた。
「日活の後輩、高橋英樹の教育係を務め、松原智恵子や大原麗子ら後輩を可愛がった。亡くなった2歳年下の山本陽子とは盟友のような関係でした」(映画記者)
18歳で恋した小林旭と事実婚、後に石坂浩二と結婚。しかし…
浅丘といえば恋多き女優。18歳で恋した小林旭とは事実婚だったが、将来を心配した父親の反対で解消。その後、ドラマで夫婦役で共演した石坂浩二と71年に結婚した。
「傷心の浅丘を慰めるうちに親しくなり、石坂が『お嫁にください』と両親に直談判。浅丘も30歳の節目もあり決意した。石坂は浅丘の親友・加賀まりこと別れた直後のタイミングでした」(女性誌記者)
大物カップルの破局は結婚30年目。2人揃って離婚会見に臨んだ。 「表向きの理由は石坂の母親の介護問題だったが、実際は石坂に恋人がいたのです。離婚5日後の石坂の再婚の報には、浅丘も苦笑した」(芸能デスク)
だが、独身に戻った浅丘も自由を謳歌した。大衆演劇のスター松井誠と交際、俳優の金児憲史との観劇デートを報じられたことも。
「江戸っ子らしいサバサバした性格で、終わった恋には執着しない。17年の倉本聰脚本『やすらぎの郷』では、石坂や加賀と共演。こうしてネタにするのも厭わない」(同前) さすが、姉御!