海洋研究開発機構を中心とする日米欧豪の国際研究チームは今年9月、東日本大震災を起こした震源域付近で大規模な掘削調査に乗り出す。13年前にプレート境界が大きくずれ動いた宮城県沖の海底を掘り進め、ずれた境界面を含む地層の岩石などを採取する。巨大津波の発生メカニズムの解明を目指している。
国内で観測史上最大だったマグニチュード9・0の地震により、甚大な被害が出た東日本大震災では犠牲者の多くが津波で亡くなった。国土地理院によると、青森、岩手、宮城、福島、茨城、千葉の6県の浸水面積は、JR山手線の内側の面積の9倍に相当する計561平方キロ・メートルに上った。