サッカー日本代表のMF伊東純也（30）＝スタッド・ランス＝の性加害報道をめぐり、ネット上では告発した女性2人を特定しようとする動きがある。これにより、人違いで無関係の人が巻き込まれる問題が発生している。
◆伊東純也「自分へのご褒美」【写真】
週刊新潮のニュースサイト「デイリー新潮」は1月末、昨年6月の日本代表戦後、女性2人が大阪市内のホテルで酒に酔った状態で伊東から性被害を受けたと報じた。女性側が準強制性交などの疑いで告訴し、伊東側は虚偽告訴の疑いで逆に告訴。伊東側は女性2人に対して、約2億円の損害賠償を求める民事訴訟も起こしている。
ネット上では一部のユーザーが女性2人の身元について真偽不明の情報を拡散し、無関係の女性が疑われる問題も起きている。ある会社経営者の女性のX（旧ツイッター）アカウントには「伊東純也の件ガチ？」「あなた？」などのコメントが寄せられ、女性は22日、Xで「伊東純也選手と私は何も関係ありません」と説明する事態となった。このほか別の女性も23日、インスタグラムに「DMも来ていますが人違いです」「ほんと困ってます」と投稿した。
これまでもネット上では、当事者と無関係の人が巻き込まれる問題が何度も起きた。2019年に常磐道で起きたあおり運転事件では、同乗者の「ガラケー女」と無関係の女性の個人情報がさらされ、デマを拡散した投稿者は裁判で損害賠償を命じられた。17年に東名高速で発生した危険運転致死傷事件でも、無関係の建設会社が容疑者の実家だとデマを流される問題が発生。投稿者は名誉毀損罪で罰金刑を命じられた。
