金融庁の報告書に端を発して話題となった「老後2000万円問題」など、老後の心配事といえばやはりお金ではないでしょうか。もっと出世しておけばよかったと現役時代に後悔を持つ人もいるようです。
現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、神奈川県在住70歳男性のケースをご紹介します。
◆「退職金で建てたアパートの収益で賄っている」
年金で足りない支出については「退職金、貯金をはたいて妻と共同名義でアパートを(ご自宅の)敷地内に建て」、その不動産収入で賄っているとのこと。
「アパート収入が月30万円ありますので、固定資産税、所得税、住民税を払っても生活できます」とコメント。
また支出についても、「コロナが蔓延していた4年間(で)、外食は全くしなくなりレジャー費用は少なくなりました。コロナ前は月1回は外食していましたが、今は2、3カ月に1回です。携帯電話は格安スマホに変更し月3000円位の通信料。電気ガス代もポイントがつくクレジット払いにしています。BSテレビ放送も見なくなり月3000円減らしました」とここ数年で節約体質になっているそうです。
◆「なるべくお金を使わずに老後を楽しむ」
ただ節約をする中でも、「激安スーパーに行くと、前は1回5000円以内で1週間分の食費が収まったのが、以前と同じ食材を買っても5000円を超えるようになって」物価高を感じるようになったと言います。
また「年金が増えないのに、来年は健康保険料、介護保険料など社会保険料が増額となり」先々の不安を感じているそう。
そのため現在「(現役時代に)個人年金を月1万円の掛け金で30年かけていて、月5万円、10年支給」されているとのことですが、「大手国内生保の保険で意外に支給額が多かったので、もう少し掛け金を増やしておけばよかった」と後悔している様子。
それでも「健康維持の為に、毎日ウォーキングするのが楽しみ。お金を使うジムには行きません。旅行は宿泊料金が高騰しているので、できるだけ近場の日帰りにしています」と節約しながら年金生活を楽しんでいるとコメントされていました。
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あるじゃん(All About マネー)