自民党派閥の政治資金パーティーの裏金問題について16日から始まった所得税の確定申告で各地の税務署で批判の声が上がる中、国税庁が2016年に「国税専門官」募集のために制作したポスターに「ホンマにギャグやなw」などネット上でツッコミが飛びかっている。
話題になっているポスターは「平成28年度国家公務員 国税専門官募集」。
ネクタイを締めたスーツ姿の男性モデルの横に「巨悪と戦うなんて、ドラマの中だけの話。だと思っていた」とのコピーが添えられていた。
22日には国会の審議の中で鈴木俊一財務相が「疑義を持たれた政治家が政治責任を果たすという観点から(収支報告書不記載の収入のうち政治活動に使わなかった残額を納税を行うか)判断すべき」などと発言しネット上で批判が上がった。
X(旧ツイッター)ではポスターの画像に「本当にドラマの中だけの話だったねwww」と皮肉のコメントが添えられた投稿が寄せられ、これを立憲民主党・小沢一郎衆院議員の事務所名義アカウントもリポスト。
このほかにも、市民からは「まあ、ドラマの中の話ですなあ」「ほんとそれ!! 世の中忖度が最優先だよねw」「自分が巨悪の一部になるなんて、ドラマの中の話だと思っていた」「所詮、巨悪に人事権を握られている以上、言いなりになるしかないのが公務員。現実は、国民からキリキリ納税という名目でカネを巻き上げて、『巨悪』に献上している訳だが」などの厳しい意見が飛びかった。
国税庁のホームページによると「国税専門官は国税局や税務署において、税のスペシャリストとして法律・経済・会計等の専門知識を駆使し、国税調査官、国税徴収官、国税査察官といった職種に分かれて活躍しています」と説明している。
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