ドジャース 大谷翔平 今季初1試合2HR 4打数4安打 打率は.364に(2024年5月6日『NHKニュース』)

キャプチャ
 
大リーグ ドジャース大谷翔平選手が、5日のブレーブス戦で今シーズン初めての1試合2本のホームランを含むヒット4本の活躍で勝利に貢献しました。
ドジャースタジアム 試合終了》
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 H E
ATL 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 5 1
LAD 2 0 0 0 0 2 0 1 x 5 5 0
 
ドジャースは5日、本拠地ロサンゼルスで強豪ブレーブスとの3連戦の最終戦に臨み、大谷選手は、2番指名打者で先発出場しました。
前の試合でもホームランを含むヒット3本をマークした大谷選手はノーアウト一塁の場面で迎えた1回の第1打席で、追い込まれてから甘く入ったカーブを捉えてセンターへ今シーズン9号の先制ツーランホームランを打ちました。
3回の第2打席は150キロ台後半の速球を逆らわずにレフトヒットとして、6回の第3打席も変化球をうまく捉えてセンター前に運び3打席連続ヒットをマークしました。
そして、4対1とチームがリードして迎えた8回の第4打席では初球を完璧に捉えて再びセンターへ運びこの時点で両リーグ通じてトップに並ぶ今シーズン10号のソロホームランを打ちました。これで4年連続のふた桁ホームランとなり、ホームランを10本以上打ったのは大リーグ7年目で通算6回目です。
キャプチャ2
大谷選手はこの試合4打数4安打3打点で今シーズン初めての1試合2本のホームランを含むヒット4本をマークし、打率は3割6分4厘に上がりました。
試合はドジャースが5対1で勝って、ブレーブスとの3連戦を3連勝として、チームの連勝も4に伸ばしました。
大谷「振るべきボールを振れているのがいいところ」
2本のホームランでチームの勝利に貢献した大谷翔平選手は試合後、現地放送局のインタビューに応じ、好調の要因について「振るべきボールを振れているのがいいところかなと思う。しっかり距離が出るというのも状態がいい証拠だと思う」と話しました。
強豪ブレーブスとの3連戦を3連勝したことについては「ピッチャー陣もすごくよかったし、強いチームに対してこういう野球ができているというのは自信を持っていいと思うし、またあしたからの励みにしたいと思う」と話していました。
また今シーズンの大谷選手は、この試合の前まで8本のホームランのうち6本がライト方向の打球でしたがこの日の2本はいずれもセンター方向への当たりでした。
2本目のホームランの感触について大谷選手は「完璧だった」と振り返り、「あそこにホームランが打てるという自信があれば、もっとほかの球種に対してのアプローチも自信を持っていけるのでいいサインだと思う。あれが1本出るかどうかは気持ち的にもアプローチ的にも大事だ」と手応えを感じている様子でした。
この試合は4打数4安打、打点は今シーズン最多の3をマークしたことについては「バッティングの状態もいいし試合運び自体守備も含めてすばらしいので打席にもいいリズムで入れている。チームのバランスとして長打をしっかり打てるというのは大事なことだと思っているので自信を持っていきたい」と自身のバッティングがチームの勝利につながったことに満足した様子でした。
試合が終わった時点でホームランの数が両リーグトップの10本に並んだことについては「自分の数字は今までのシーズンでいちばん見ることが少なくなっている」としたうえで「チームで2番を打っていて打線の流れを理解して慣れることがいちばんやるべきことなので、そのアプローチのしかたをまずは考えないといけないと思っている」と個人の成績よりもチームでの役割を優先する姿勢を強調していました。
1試合2本は去年7月以来 2本目は自身3番目の飛距離
大谷選手が1試合2本のホームランを打ったのは去年7月27日のタイガース戦以来です。
8回の第4打席で、変わったばかりの相手投手の初球の甘く入ったストレートを完璧にとらえました。この日2本目のホームランの飛距離は141.4メートルで、これはエンジェルスのトラウト選手の144.1メートルに次ぐ、今シーズンの大リーグで2番目の飛距離でした。また、大谷選手がこれまで大リーグで打ったホームランでも3番目の飛距離となる大きな当たりでした。
大谷選手のホームランの最長の飛距離は去年6月30日のダイヤモンドバックス戦で打った150.2メートルとなっています。