広島中央警察署で勾留中の警視正が死亡した問題で、警視正への当日の取り調べがトイレで意識不明の状態で発見されるおよそ4時間前まで行われ県警は警視正に異変はなかったとしています。
不同意性交などの疑いで逮捕・起訴された中国四国管区警察学校の警視正・岩本幸一被告は、17日夜、留置されていた中央警察署のトイレで意識不明の状態で発見され、その後、搬送先の病院で死亡が確認されました。
遺書のようなものが見つかっていることから自殺とみられています。 警察は岩本被告を「特別要注意被留置者」に指定し、監視を強化していましたが自殺を防ぐことができませんでした。 捜査関係者によりますと岩本被告は去年11月から取り調べを受けていて調べに対して反発するようなこともあり、自殺をほのめかすような言動もなかったということです。
死亡した当日の取り調べは午前と午後行われ午後は4時頃までで容疑を否認し続けていて、そのおよそ4時間後に意識不明の状態で見つかったということです。 この問題で警察を管理する松村国家公安委員長は、おととし大阪府警でも同様の事案があり広島県警でも取り組みを進めていたはずだとし、再発防止に向けた対策の徹底を求めました。
【松村国家公安委員長】
「被留置者等の自殺防止のため留置管理業務の徹底を図るよう警察を指導していきたいと考えている」 広島県警は、『留置管理体制』が適切だったか調べるとしています。