逮捕の警視正が留置施設で死亡 不同意性交疑い、自殺か(2024年2月18日『共同通信』)

 10~20代の複数の女性に性的暴行し、売春を反省させる趣旨の「始末書」を書かせたなどとして、不同意性交などの疑いで逮捕、起訴されていた中国四国管区警察局警視正岩本幸一被告(58)が17日夜、広島中央署の留置施設内で意識不明の状態で見つかり、その後死亡した。広島県警が18日発表した。遺書のようなものがあり、自殺を図ったとみられる。
 被告は自殺などの恐れがある「特別要注意者」に指定されており、県警は留置管理に問題がなかったか詳しい状況を確認している。
 被告は昨年11月以降、マッチングアプリで知り合った女性3人に対する不同意性交容疑などで逮捕、起訴された。今年1月に広島地裁で開かれた初公判では「ホテルに行ったが、性交や強要はしていない」と述べ、弁護側が無罪を主張。今月6日に女性2人への同容疑などで4度目の逮捕をされていた。
 県警によると、17日午後8時20分ごろ、留置場の居室トイレ内で、ももひきを首にかけて座った状態の被告を署員が発見。搬送先の病院で死亡が確認された。