松本人志を“生贄”に捧げる「工作員」たちの狙い。元自民議員タレント・金子恵美がついたウソ、「言論統制」に疑問の声が続出(2024年2月19日『MAG2ニュース)

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週刊誌報道やネット上での“自由な議論”に懐疑的な姿勢
日刊スポーツの記事によると、その発言が飛び出したのは16日に放送されたワイドショー「ゴゴスマ」(TBS系)。番組で松本の裁判が扱われた際に金子は“週刊誌は真実でなかったとしても記事を書けてしまう”とした上で「疑惑の段階から社会的制裁を受けるようなこの社会というのは、在り方として正しいのか?」と、暗に週刊誌報道やそれを受けるかたちで展開されるネット上での“自由な議論”に懐疑的な姿勢を示した。

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これに対してネット上には次のような投稿が相次いだ。

《松本が会見開いて疑惑を全否定すればよかった話なんじゃないの?》

《後輩使って悪質な飲み会開かせてたってのは疑惑じゃなくて事実でしょ》

《個室マッサージで松本がやらかしたことについては被害者が警察行ってるしなー》

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中でも目立ったのは、こんな書き込みだ。

《散々テレビがやってきたことを棚に上げて、週刊誌批判ですか》

《週刊誌やらネットは悪で、テレビは善だと言いたい?》

《ワイドショーのコメンテーターだって叩いてきただろ》

これらの反応について、かつて在京キー局のワイドショー制作に関わったことがあるという50代のテレビ関係者に話を聞いた。

「身内の恥をさらすようですが、これまで“容疑者”の段階でさまざまな人を“犯人”扱いしてきたのは週刊誌やSNSではなく、テレビや新聞といったマスメディアの方だという見方は間違っていないと思いますよ。書き込みにもあったように、ワイドショーのコメンテーターなんて基本、言いたい放題みたいなところがあるじゃないですか」

ではなぜ金子氏は、“松本擁護”とも受け取れる今回のような発言を行ったのか。

「金子さんは衆議院議員になる前に、ミス日本関東代表に選ばれた過去がある、言ってみれば“芸能村”出身の方ですし、身内を守りたいという側面が強いんじゃないでしょうかね。さらに言えば、舞い戻ってきた芸能村ではワイドショーは良い“食い扶持”ですから、週刊誌を悪者っぽくしておけばコメンテーターとしての椅子も保証されますしね」(同前)

確かに、タレントの優木まおみ(43)も13日放送の「ミヤネ屋」(日本テレビ系)で、「芸能界に私も20年以上いて、松本さんのモラハラとかパワハラとかっていうのを現場で聞いたっていうことはないんですよ。セクハラにしても」とコメントしている。

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こちらも金子同様、松本擁護と“週刊誌下げ”を狙っての発言だったのだろうか。

テレビを使って「言論統制」という恐怖のシナリオ

さらにこんな指摘をする人物もいる。40代の男性ネットメディア編集者だ。

「松本さんへの“ネット私刑”を口実にして、日本を言論統制国家にしてしまいたいという流れがあるように思えてしまいます。SNSはもちろん、その起点を作る週刊誌報道まで規制してしまうという動きです」

そんな男性ネットメディア編集者は、金子の衆議院議員の過去に注目する。

「金子さんは自民党では二階派所属で、特定秘密保護法は必要という立場を取っていました。そんな彼女を自民が広告塔に立ててSNSやネットメディア、週刊誌に批判的な世論を醸成しようと画策しているとしてもおかしな話ではないでしょう」

そのような芸当は可能なのだろうか。これについては大手週刊誌での執筆経験を持つ50代の元記者男性から興味深い話を聞けた。

「かつて西日本のとある県のマスコミ関係者が話していたんですが、潰すと決めた政治家がいたら、その県の同系列のテレビ局と新聞社で徹底的にネガキャンを張ってとことんまで追い詰める、とのことでした。ですから言論統制にもっていくという情報操作目的でテレビを使うのも大ありでしょうね」

金子はその片棒を担がされているのだろうか。ちなみに彼女は衆議院議員時代、「憲法9条の改正」と「集団的自衛権の行使容認」に賛成という立場を取っていたことも付け加えておく。

たびたび囁かれてきた自民党による情報操作疑惑

自民党による情報操作疑惑はこれまでもたびたび囁かれてきた。例えばグーグル日本法人元社長の辻野晃一郎氏(66)は、自身のメルマガ『『グーグル日本法人元社長 辻野晃一郎のアタマの中』~時代の本質を知る力を身につけよう~』の9日配信分で、こんな記述をしている。

読売新聞が2月4日に「志賀原発の変圧器、最も強い揺れに耐える『クラスC』でも壊れる…修理見通し立たず」という記事を出していましたので、今回はこれに関連したことを書きます。

 

政府寄りで原発容認派の読売新聞がこのような記事を書いたことからも、事態の深刻さが読み取れるように思います。

 

なお、この記事のタイトルはその後、「志賀原発、変圧器故障など複数トラブル…北陸電『新しい知見に基づき安全対策講じる』」と書き換えられていますが、どこかから圧力が掛かったのでしょうか。

 

記事の最後に、「当初の見出しが記事の趣旨を的確に反映していなかったため変更しました」と断り書きが添えられています。

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「どこかから圧力が掛かったのでしょうか」とソフトに記されているが、「自民党からの圧力」が疑われる例ではないだろうか。

自民党の情報操作疑惑はネット上でも行われているとされ、元全国紙社会部記者の新 恭氏はメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』の21年10月21日配信号に「自民党では、『ネット工作』が常態化しているフシがある」として、河井克行法務大臣(60)が、19年の参院選に出馬した妻の案里氏(50)を勝たせるために行ったネット工作について言及。

さらに新氏は同記事内で党公式のボランティア組織「自民党ネットサポーターズクラブ」なるネット言論集団の存在も紹介、彼らについて「野党を批判し、自民党に有利な書き込みをする人々の集団といえるだろう」としている。

「野党への誹謗中傷を繰り返していたDappiというX(旧Twitter)アカウントも自民党と深い関係にあったという話でしたが、結局真相はわからずじまいでした。自民が逃げ切った、なんていうSNSへの書き込みも結構あったような覚えがあります」(前出の元記者男性)

ことほどさように、「情報操作」を行っているとされる自民党。「情報操作目的でテレビを使うのも大あり」という元記者男性の言葉が重く響く。

“エクストリーム擁護”を展開するという共通点

また、男性ネットメディア編集者は、金子と「とある女性」たちの共通点を指摘する。

「無理がありすぎる“エクストリーム擁護”を展開する点に、三浦瑠麗さんや岩田明子さんとの類似性を感じます」

三浦瑠麗(43)といえば国際政治学者で保守系の論客として知られるが、彼女が何をどのように“エクストリーム擁護”したというのか。

「『朝まで生テレビ』に出演した彼女は、パチンコや競馬といったギャンブル依存やアルコール依存と、旧統一教会霊感商法を同じようなものと言い放ちました。まさに常識を超えた旧統一教会擁護です」(同前)

では、元NHK政治部記者でフリージャーナリストの岩田明子(54)はどうか。

「あの方もテレビ出演時に、安倍元首相と旧統一教会との関係について、自分は記者時代、まったく把握していなかったという苦しい言い訳をしています。安倍元首相との近しさを売りにしていた岩田さんが知らなかったはずがありませんよね。これも度を超えた安倍擁護と言えます」

テレビに出演して守りたい相手を“エクストリーム擁護”する、という点では確かに金子も三浦・岩田と同じ系譜を歩んでいると見られても無理はないようだ。

準公人の週刊誌報道をネットで論じるのは「ネット私刑」なのか

弊サイトで16日に公開した記事にも記したとおり、大阪・関西万博のアンバサダーやニュースバラエティ番組のMCを務め、さらに政治家との交流なども多く、大きな社会的影響力を行使してきた松本は限りなく公人に近い準公人(みなし公人)にあたると考えても差し支えはないだろう。

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繰り返しになるが、そのような人物の疑惑を週刊誌が報じ、そしてネット上で自由かつ活発な議論が展開されることに何の不都合があるというのだろうか。かような状況に「ネット私刑」のレッテルを貼り、週刊誌やネットの言論を封殺することは、日本が「言論統制国家化」する危うさをはらんでいると言わざるを得ない。金子氏にはその自覚があるのだろうか。それとも、やはり自民から“広告塔”としての役割を割り振られたのだろうか。

X(旧Twitter)の反応

 

 

 

 

 

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