能登半島地震7週間 奥能登 復旧の人手や作業時間の確保 課題に(2024年2月19日『NHKニュース』)

最大で震度7の揺れを観測した能登半島地震の発生から19日で7週間です。水道などのインフラ設備の被害が大きい石川県の奥能登地域では、復旧やがれきの撤去を進める人手や作業時間をどう確保するかが課題となっています。

元日に発生した能登半島地震では、今月16日の時点で石川県内の6万9910棟の住宅で被害が確認され、倒壊した建物やがれきの多くはいまだに手付かずのまま残されています。

また、石川県内ではおよそ2万7000戸が断水していて、珠洲市ではほぼ全域に及んでいるほか、下水管も広い範囲で破損しています。

道路も段差や亀裂などの修復が進まないところが残されていますが、奥能登地域では宿泊できる施設が限られ、復旧にあたる人たちの滞在時間を確保できないことが作業の妨げとなっています。

こうした中、地元のNPOが独自に宿泊先を提供してボランティアを受け入れるといった取り組みも始まっています。

石川県も全国から応援に入る自治体などの職員の宿泊拠点として能登空港の用地に130人余りが宿泊できる建物を設け、来月中には運用を始めたいとしています。

地震の発生から7週間となる今でも思うように復旧が進まない中、人手や作業時間をどう確保するかが課題となっています。

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