石川県内の伝統工芸品を展示する「いしかわ伝統工芸フェア2024」が16日、東京国際フォーラムで18日までの日程で始まった。能登半島地震の復旧がままならない中だが、来場者は被災地支援の思いを込めて輪島塗の箸や陶器などを買い求めていた。
◆「輪島塗で発展してきた町だから」
輪島塗の塩安漆器工房の塩安真一さん(71)は「蔵はグチャグチャ。会社の床は割れている。職人さんも金沢のビジネスホテルなどに2次避難している」と現状を語りつつも「輪島塗で発展してきた町だから、輪島塗が元気にならないといけない」と出展した。赤や緑に鮮やかに塗られたアクセサリーや塗り箸に来場者が殺到していた。