万博ポスター、交野市が撤去…市長「府の強権的な手法に対する抗議として指示」(2024年6月5日『読売新聞』)

キャプチャ
掲示板から万博のポスターをはがす市職員(大阪府交野市役所で)
 大阪府交野市は4日、市役所など市施設から2025年大阪・関西万博をPRするポスターなどの掲示物の撤去を始めた。山本景市長が市職員らに指示した。万博に小中高生らを無料招待する府の事業を巡り、山本市長は、学校への意向調査を「強権的」と批判しており、抗議の意味で撤去させるという。
 市によると、撤去するのは府・大阪市の万博推進局などの依頼で掲示したポスター約60枚とマグネットステッカー約140枚、卓上ポップ約40個。市役所や図書館など17施設で設置されていた。市教育委員会にも、市立学校からの撤去を依頼した。
 招待事業について山本市長は5月、会場までの安全な移動が難しいなどとして、市立学校の学校単位での参加を見送る意向を表明。意向調査の回答の選択肢に「希望しない」がないのを挙げて「参加を強制するものだ」と批判していた。
 山本市長は4日、X(旧ツイッター)に「意向調査は踏み絵」などと投稿。読売新聞の取材に「万博の開催自体に反対するのではなく、強権的な手法に対する抗議として撤去を指示した」と話した。
 
キャプチャ