神戸空港で31日に発生した小型機の着陸トラブル。滑走路が封鎖されて離着陸ができず、空港ロビーの搭乗カウンターには、飛行機のキャンセルや振り替え便の手配をしようとする利用客の長蛇の列ができた。
プロ野球の交流戦を観戦するため、神戸を訪れていた千葉県の60代主婦は、夕方に搭乗予定だった便がキャンセルに。翌日の便で戻るといい、「仕方ないなとは思うけど、(神戸空港は)1つしか滑走路がないからトラブルが起きると困る」と困惑した表情を浮かべつつ、「けが人がいないし、大きな事故にならなくてよかった」と話した。
「煙や火は全く出ていなくて『何が起きたの』という感じだった」と話すのは、親子で神戸市の有馬温泉を訪れていた沖縄県の30代の女性。「帰ろうと思って空港へ来て驚いた」と動揺した様子だった。
沖縄県へ仕事で向かう予定だった、滋賀県守山市の自営業、高田典生さん(42)は、既に搭乗しシートベルトも装着したが、離陸直前に事故が起きた。機内では「訓練機が胴体着陸し、滑走路が閉鎖状態となっています」とアナウンスが流れた。「大きな音がしたわけでもなかったから何が起こったのかわからなかった」といい、翌日の便で沖縄へ向かうよう予定を変更した。「もう仕方ないし、ホテルに泊まるしかない」と話していた。